230261204 グラーシーザ 零式・海辺の躍動
異族との戦いから数日… キル姫達は残り少ないバカンスを 精一杯楽しもうとはしゃぎまわる
その喧騒からはなれたところに 二人で特訓を続ける マスターとグラーシーザの姿があった
【グラーシーザ】 まだまだぁ! もういっきゅう!
はじける汗 舞い上がる砂 熱く交わす握手…
二人は夏の日差しよりも熱い 親密な時間を共に過ごしていた
【グラーシーザ】 はー…きょうもがんばったな マスターも、つかれたか? つきあってくれてありがとう!
【グラーシーザ】 ん、なんだマスター …うみであそばなくていいのか だと?
【グラーシーザ】 いわなくてもわかっているだろう? あたしはマスターととっくんしている ほうが、ずっとしあわせだ!
【グラーシーザ】 ココロがどんどんかようし… こうしてマスターを ひとりじめもできる
グラーシーザは マスターの腕をそっととり ぎゅっと胸元に抱きしめる
【グラーシーザ】 ほら… マスターと、あたしのココロが こんなにちかい…
小さな体にくらべて アンバランスなほど大きい 胸を通して…
グラーシーザの鼓動が マスターの肌に伝わってゆく
【グラーシーザ】 このよろこびには… からだの大きさは かんけいないな
グラーシーザの胸から 暖かな想いが溢れ出し…
新スキル『零式・海辺の躍動』 となった
【グラーシーザ】 とっくんはすばらしいな たくさんの、せいかがあった
【グラーシーザ】 まだせをのばすという さいしゅうもくひょうには とどいてはいないが…
疲れた体を休めながらも グラーシーザは興奮収まらない様子で 熱くマスターに語りかける
【グラーシーザ】 このちから、ぜひとも マスターのためにつかいたい!
【グラーシーザ】 そのためにもさらにとっくん! しっかりと、てをとりあって!
【グラーシーザ】 …といいたいが
彼女はそこで急に言葉を切り ぐっとドリンクを飲み干して 一息ついた
【グラーシーザ】 マスターはつかれているし あたしもまだ、こどうがはやくて むりしたらおかしくなるな
【グラーシーザ】 せっかくのバカンスだ… きょうののこりは、ゆっくりしようか
密かに自分の胸元をおさえながら 彼女はそっとほほえむのだった
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