230311214 カシウス・獣刻・ウロボロス 獣魂『永遠なる情景』
あれから数日後――
【カシウス】
………
ビーチに佇むカシウス
海で遊ぶ姫たちを見ている
一人でいる彼女に、 マスターが声を掛けようとした時…、
【カシウス】
ねぇ
なんと、彼女から 仲間に声をかけたのだった
姫たちと一緒に遊ぶカシウス
驚いたマスターは、 戻ってきた彼女に声をかける
【カシウス】
今までの私は傍観するだけの存在
円環に身を委ねていたの
そして、それが正しいと思っていた
【カシウス】
だけど……
【カシウス】
手を…
浮き輪を差し伸べてくれる
存在に身を委ねるのも…
【カシウス】
…うぅん
【カシウス】
そこに自ら飛び込むのもありかも…
そう思うようになったの
【カシウス】
今、思えばだけど…
円環に身を委ねていた時は、
何も考えず、心は空虚だった
【カシウス】
でも御館様の隊に入ってから、
なにかが変わった…
【カシウス】
この前も、体の奥から
今までにはなかった不思議な力が
沸き上がってきたし…
【カシウス】
空っぽで虚ろだったわたしの心に…
なにかが押しては返していく、
そう…まるで海のように大きな力が…
それは、彼女が自らを変えようと、 仲間の中に飛び込んだ結果、 得られたもの
絆
それにより、彼女はまた新たな力 獣魂『永遠なる情景』に 目覚めていた
【カシウス】
ふふっ
もう……
【カシウス】
空っぽじゃないよ
喜びを噛み締めながら、 海に潜ってゆく彼女
その隣にはマスターもいる
このままどこまで行けるのだろう… そう思い、彼女は マスターを見て微笑んだ
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