231040121 限定クエスト イースターイベント レター・フロム・イースター ストーリークエスト レター・フロム・イースター ストーリークエスト 前編 2 - 【EP1】追憶のエッグハント レター・フロム・イースター 1話 レター・フロム・イースター 1話
【フライシュッツ】 どこなの~? 卵さ~~~ん
【フリズスキャールヴ】 この広大な場所に、 たった10個しか 隠されておらぬのじゃ
【フリズスキャールヴ】 すぐに見つけろという方が 無理な話じゃ
彼女の言う通り、 エッグハント開始から1時間
卵は、いまだ一つも 発見されていない
【フライシュッツ】 ふぅ、日も高くなってきたね 少し休憩しよっか
【フリズスキャールヴ】 なにを言っておる? そんなことでは、 いつまで経っても……
【フライシュッツ】 フリズスちゃん、 根の詰め過ぎは逆効果だよ
【フリズスキャールヴ】 じゃが……
【フライシュッツ】 少し……話そうよ 久しぶりの再会なんだしさ
【フリズスキャールヴ】 ………
その場に腰掛ける2人
【フライシュッツ】 ねぇ、どうしてだと思う? どうして…… 今年だったのかな?
【フリズスキャールヴ】 どうして……とは?
【フライシュッツ】 あれから何度も イースターはあったのに……
【フライシュッツ】 どうして、あの子は、 今年を指定してきたんだろう
【フリズスキャールヴ】 ……わからぬ
【フリズスキャールヴ】 なぜ……
【フリズスキャールヴ】 そのような遺言を残したのか……
時はさかのぼる
そこはフリズスキャールヴと、 フライシュッツが過ごした 田舎町の孤児院――
【フライシュッツ】 ねぇ~、フリズスちゃーん、 朝ごはんはできてる~? あたし、お腹すいちゃった~
【フリズスキャールヴ】 シュッツよ、 こんな時間に起きてきて、 なにを言っておる
【フリズスキャールヴ】 そもそも今日の朝食当番は、 そなたであろうが
【フリズスキャールヴ】 なぜ、わらわが 作らなければならぬのじゃ
【フライシュッツ】 あれ?そうだっけ~ あははは
あっけらかんと笑うフライシュッツ
その明るい笑い声につられて、 朝食を食べていた子供達が 一斉に笑い出す
【フリズスキャールヴ】 ほら、おぬしらも 笑ってないで、しっかり食べよ おかわりなら、たくさんあるからの
フリズスキャールヴは、物静かだが 美人でカッコイイお姉さんとして、 子供達から慕われていた
【フライシュッツ】 みんな~、一緒に食べよ~
フライシュッツは 陽気で優しいお姉さんとして、 他の子供達から慕われていた
その中でも、特に 2人を慕っている女の子がいた
【エマ】 シュッツちゃん、こっち!こっち! エマと一緒に食べよう
【フライシュッツ】 わぁ~、エマちゃん、やさしい~!
【エマ】 今日のメニューには シュッツちゃんの好物の ウインナーもあるよ
【エマ】 はい、エマの分、1本あげる♪
【フライシュッツ】 いいの~~~!? やったあ~!
【フリズスキャールヴ】 これ、エマ
【エマ】 あ、フリズスちゃん
【フリズスキャールヴ】 しっかり食べぬと、大きくなれぬぞ
【フリズスキャールヴ】 シュッツも、なにを本気で もらおうとしとるのじゃ
【エマ】 え~~~~~~
【フライシュッツ】 え~~~~~~
【フリズスキャールヴ】 え~~~、ではない
【エマ】 わかったよ~ じゃあ、ちゃんと食べるから
【エマ】 朝食が終わったら、 エマと一緒に お池に遊びに行ってくれる?
【フライシュッツ】 いいね~、そうしよう!
【エマ】 フリズスちゃんは?
【フリズスキャールヴ】 よかろう、 ちゃんと残さず食べたらな
【エマ】 やった~~~~~!!
【フライシュッツ】 懐かしいね…… いつもあたし達2人の あとをついてきてさ
【フリズスキャールヴ】 ………
【フライシュッツ】 イースターも毎年、 一緒に行ってたよね
【フリズスキャールヴ】 あぁ……
【フライシュッツ】 フリズスちゃん、覚えてる? ある年のイースターでさ
【フライシュッツ】 今日みたいに、 エッグハントのイベントに参加して、 卵を見つけた時……
【エマ】 すごい、すごーーーい!! 本当に卵を見つけちゃうなんて……
【エマ】 フリズスちゃん!シュッツちゃん! エマ、すごくうれしい!!
【エマ】 最高のプレゼントだよ!! 本当にありがとう!!
【フライシュッツ】 エマちゃん、 すっごく喜んでくれたよね
【フリズスキャールヴ】 ………あぁ
【フライシュッツ】 でも結局…… その年のイースターが 最後になっちゃったんだよね……
【フリズスキャールヴ】 ………
【フライシュッツ】 あれからも、 イースターはあったのに…… なんで今年だったんだろうね
【フリズスキャールヴ】 ………
【フライシュッツ】 どうしたの、フリズスちゃん?
【フライシュッツ】 もしかして、 なにか心当たりがあるの?
【フリズスキャールヴ】 ……いや
【フリズスキャールヴ】 あれ以来、ずっと考えておるが…… 答えは見つからぬ
【フライシュッツ】 ……そっか
【フリズスキャールヴ】 それよりも…… そろそろ再開せぬか
【フライシュッツ】 ……え?
【フリズスキャールヴ】 もう随分と休んでしまった
【フライシュッツ】 ……そうだね
【フライシュッツ】 再開しよっか!
立ち上がり、 再び卵を探し始める2人
【フリズスキャールヴ】 …………
しかし、 フリズスキャールヴの顔は ずっと深刻なままだった
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