231040151 限定クエスト イースターイベント レター・フロム・イースター ストーリークエスト レター・フロム・イースター ストーリークエスト 後編 5 - 【EP4】あの場所で会おう レター・フロム・イースター 4話 レター・フロム・イースター 4話
あの日、あの年の… エマが亡くなる前の年の イースター
エマは笑ってくれた
【エマ】 すごい、すごーーーい！！ 本当に卵を見つけちゃうなんて……
【エマ】 フリズスちゃん！シュッツちゃん！ エマ、すごくうれしい！！
【エマ】 最高のプレゼントだよ！！ 本当にありがとう！！
【フリズスキャールヴ】
なにを大袈裟な……
【フライシュッツ】
そうだよ～
そんな大したことじゃないって
【エマ】 うぅん！そんなことない！！ ２人はエマにとっての ヒーローだよ！
【フリズスキャールヴ】
ヒロインではないのか……？
【エマ】 うん！ だって、ヒロインは エマだから！
【フライシュッツ】
うふふ
そうだねー
【エマ】 えへへ やっぱり、流れ星って すごいね！
【フリズスキャールヴ】
ん？
なんのことじゃ？
【エマ】 あのね、 エマね、
【エマ】 ２人にタマゴを 見つけて欲しいって お願いしたの
【フライシュッツ】
え？
流れ星にお願いしたの？
【エマ】 うん、そうだよ
【フリズスキャールヴ】
それなら、もっと
簡単な場所に隠せば
よかったじゃろ
【エマ】 だって、それだと 他の人に見つけられちゃうもん
【エマ】 エマは２人に 見つけて欲しかったの！
【フリズスキャールヴ】
…そうか
わらわ達が見つけられたのは
【フリズスキャールヴ】
エマが流れ星に
お願いしてくれたから
なんじゃな
【フライシュッツ】
ありがとうね、
エマちゃん
【エマ】 えへへへ
【フライシュッツ】
…あっ！
流れ星！
【フリズスキャールヴ】
まだ日も落ちておらぬのに
見えるなんて
珍しいのう
【エマ】 ……
【フリズスキャールヴ】
ん？
エマよ、何をしておるんじゃ？
【エマ】 今、お願いしたの！
【フライシュッツ】
何をお願いしたの？
【エマ】 これからも、 ずーっとずーっと ３人一緒にいられるように、って
【フライシュッツ】
ふふ
そっかー
叶うといいね
【フリズスキャールヴ】
きっと叶うじゃろ
【エマ】 そうだ！ フリズスちゃん、絵を描いてよ！
【フリズスキャールヴ】
ん？
何の絵じゃ？
【エマ】 星空の絵！ 絵ならずっと思い出に残るでしょ？
【フリズスキャールヴ】
ふふ、そうじゃな
とびきり美しい星空にしようかの
【エマ】 それなら、この場所がいいなぁ！ ３人で星を見た思い出の場所だから！
ある場所を目指して 駆けている２人は、 あの日のエマの言葉を思い出していた
【フリズスキャールヴ】
はぁ…はぁ…！
【フライシュッツ】
はぁ…はぁ…！
【フライシュッツ】
わかったよ…！
エマちゃんが“今年”のイースターを
選んだ理由
【フライシュッツ】
それは……！！
小高い丘を駆け上った時、 ２人の目に飛び込んできたものは……
【フリズスキャールヴ】
！！
【フライシュッツ】
！！
【フリズスキャールヴ】
見えた！見えたぞ！シュッツ！！
【フライシュッツ】
……うん
【フライシュッツ】
……すごい
【フライシュッツ】
すごいよ！エマちゃん！！
そこには、 空を埋め尽くすほどの たくさんの流れ星――
２人の目の前には、 この世のものとは思えぬほど美しく、 神秘的な光景が広がっていた
【フライシュッツ】
これが……流星群
【フリズスキャールヴ】
エマは……
これをわらわ達に
見せたくて……
【フライシュッツ】
うん、だから……
今年のイースターだったんだ……
【フライシュッツ】
イースターと
流星群が重なる日……
２人はじっと 夜空に広がる流星群を 見つめていた
――と、
【フリズスキャールヴ】
……！
【フリズスキャールヴ】
シュッツ、あれは……！
【フライシュッツ】
……え？
【フライシュッツ】
！！
フリズスが指した先には、 丘に生えた一本の大木
その根元に刺さった、 古く小さな板だった
【フリズスキャールヴ】
……なんということだ
【フライシュッツ】
これ……
エマちゃんの字だよ……
薄くなっているが、 板には確かに刻まれている
『フリズスちゃんと シュッツちゃんへ』 ……と
【フリズスキャールヴ】
信じられん……
あれからずっと……
ここにあったというのか
【フライシュッツ】
ずっとここで
待っててくれたんだ
【フリズスキャールヴ】
随分と……
待たせてしまったな
エマ
【フライシュッツ】
フリズスちゃん、
一緒に確かめようよ……
【フライシュッツ】
エマちゃんが遺してくれた
タイムカプセル
【フリズスキャールヴ】
うむ……！
板の下を懸命に掘る２人
やがて、土の中から 出てきたのは……
【フリズスキャールヴ】
……これは
【フライシュッツ】
エマちゃんが
あたし達に遺してくれた…
イースターエッグ！
【フリズスキャールヴ】
シュッツ、見よ……！
【フライシュッツ】
あっ！！
エッグの中央には、 横に入った切れ目が……
そっと上下に開いてみると……
【ふたり】 ！！
中から出てきたのは、 長い時を越え、 ２人の元に届いた……
【フリズスキャールヴ】
エマからの……手紙…
【フライシュッツ】
エマちゃん……！
一気に目頭が熱くなる フリズスキャールヴとフライシュッツ
２人は手紙の封を開いた
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