240111214 鹿目 まどか 清澄なる笑み
【まどか】 ちょ、ちょっと休憩…
姫達との遊びに興じていたまどか だが、姫達のテンションの高さに ついていくのは少々大変なようだ
そんなまどかにマスターは お疲れ様、と声を掛ける
【まどか】 ありがとう、マスター この間と似てるね
まどかは海辺での騒動の後のことを 思い出して言っているのだろう
【まどか】 前とはちょっと違うけど 今のこの瞬間が大事だなって思うの
元の世界で魔法少女になったまどか その世界とは違う、マスターの元へ 訪れたまどかの新しい日常…
非日常続きだったと話すまどかだが そんな生活こそがいつの間にか 日常となっていったと言う
【まどか】 日常とか日常じゃないとか なんだかわかんなくなってきちゃったね
そう言ってまどかは微笑む
非日常と日常の線引きなんて いっそ必要ないかもしれない と、まどかに言うマスター
【まどか】 そう、なのかな?
そんなことよりも こうしてまどかが楽しそうに してくれるのが一番だからとマスター
【まどか】 …そっか えへへ、そうだよね
マスターの言葉に 大事なことは今目の前にあると 気付くまどか
【まどか】 今のわたしにとって ここが大事な場所なんだ
いつか帰る場所があったとしても マスターの隊が今の居場所だと まどかは強く感じる
大事だと思える瞬間がある場所 それがマスターの元だと気付いた まどかの心に力が宿る
それは 『清澄なる笑み』 としてまどかをより強くする
でも、これは絶対に非日常だ と、マスターがまどかに言う
【まどか】 え? なんのこと?
えぇと…と歯切れの悪いマスター
【まどか】 もう、教えてよ~
海辺でのバカンスでもなければ まどかが水着で過ごすなんて しなかった…よね?と、マスター
【まどか】 え?だって海に来ているし 水着は当たり前っていうか それが非日常なのも当たり前で…
【まどか】 うぅ、 ちょっと恥ずかしくなってきちゃった…
今まで普通に過ごしていたのが 嘘かのように顔を赤らめるまどか
【まどか】 …………
海辺で過ごした一時は 大事な日常であり 大事な非日常となったのだった
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