241544040 インテグラルノア編サイド インテグラルノア サイドストーリー インテグラルノア編セブンスキラーズサイドストーリー「巡る世界に大罪の祈りを-後編-」ストーリー 巡る世界に大罪の祈りを-後編- 4話 4 - 絆を胸に ステージ4 絆を胸に-4 絆を胸に-4
【フォルカス】
世界が…消し飛んでいたかも
しれなかったなんて…
【アスカロン】
それじゃ、この世界がループに
陥っているのも、計画が失敗した
影響なんですねっ
【ルシファー】
逸るな
ループしておるのは失敗ではない
むしろ最後の抵抗よ
【ヴァナルガンド】
最後の抵抗…誰が抗っていると
いうのです？
【ルシファー】
無論、ウロボロスだ
我もあやつもミカエルも暴走するに
至ったが…
【ルシファー】
僅かながら自我を残すことはできた
その少ない力で何とか世界を
存続させようと試みたのだ
【ルシファー】
さもなければ、すでに地上世界から
生命は失われていたであろう
【ルシファー】
我ら三体が同時に暴走したのだ
臨界に達したとき、どれほど
凄まじいエネルギーの放出が起きるか
【ルシファー】
貴様らには想像もつくまい？
【グリモワール】
天文学的な数字になることくらいは
分かるわ
そうなれば…
【グリモワール】
草木一本残らなかったでしょうね
【ルシファー】
ククッ…そういうことだ
故にミカエルは世界を「閉じた」
【ルシファー】
結界を張り、結界内の生命を守護する
ことに徹したのだ
【フォルカス】
世界を閉じた…
だから天上世界に上がれなくなって
いたんですね…
【ルシファー】
それだけではないぞ
ミカエルの守護がある限り、
際限なく蘇生が為される
【ルシファー】
そのような状況で戦争が起きれば、
永遠に終わることのない戦いが
続くのだ
【ルシファー】
やがて世界樹がその負荷に耐えきれず
世界は崩壊する
【アスカロン】
ああ…
あのとき私が見た光景は…
【ヴァナルガンド】
でも、そこでループが起きました
あれは、ウロボロスの力という
ことですか？
【ルシファー】
そういうことだ
ウロボロスは自身に残された僅かな
力で遡れるだけ刻を遡り…
【ルシファー】
崩壊直前の刻と繋いだのだ
これで世界が崩壊に瀕する度、
過去へと遡る
【フォルカス】
世界のループが、まさか崩壊から
世界を救うための抵抗だったなんて…
【グリモワール】
ちょっと！
ミカエルとウロボロスが世界のために
抗ったのは分かったけど
【グリモワール】
ルシファー、キミは何をしてたのよ？
一人だけ、のうのうと高みの見物？
【ルシファー】
フン！
抜かしおる
我はそれほどお人好しではないぞ
【ルシファー】
崩壊しかけている世界でも生き存える
そんな強き存在を我は求めた
【ルシファー】
貴様らキル姫の力を高め、増殖させ、
我らの暴走を止めるに足る存在を
探し続けておったのだ
【ルシファー】
そして、ようやく七人
見出せた
【フォルカス】
それが私達…というのですか？
一体、何を基準に…
【ルシファー】
そろそろ勘づいておるだろう
貴様らの“特異性”に
【ルシファー】
何故、貴様らだけがループの記憶を
取り戻せた？
【グリモワール】
勿体つけてないで、
さっさと言いなさい！
【ルシファー】
ククッ…それはな
貴様らが“大罪”を背負って
いるからだ
【グリモワール】
大罪…七つの大罪？
【ルシファー】
細かいことは我も知らん
何しろ人間どもが勝手に仕込んだ
ものだからな
【ルシファー】
セブンスキラーズ
貴様らはそう呼ばれているのだろう？
ファーストキラーズを越える存在
【ルシファー】
そう宿命づけられているらしいな
【フォルカス】
あまり記憶が定かではありませんが…
そのように呼ばれていたことも…
【ルシファー】
貴様らの中には“大罪”の感情を
鍵とした力の増幅機能がある
【ルシファー】
“七つの大罪”…我にとっては
実に都合の良い感情だ
【ルシファー】
お陰で貴様らには声が届いた
波長が合えば、通常はリセットされる
ループの記憶も我の力で移行できる
【ルシファー】
ようするに、貴様らは我と相性の良い
強大な力を秘めておるのだ
だから、見出せた
【フォルカス】
私の中に、悪魔と相性の良い力が…
くっ…やはり私は…！
【フォルカス】
あのおぞましい“業”を…
背負っているというのですかっ！
【アスカロン】
フォルカス…
【ルシファー】
いいぞ、その憤り…怒り…
実にサタン好みだ
【グリモワール】
ちょっと！
何なのよ、その増幅機能って？
【グリモワール】
研究者達が勝手に仕込んだとか言った
けど、詳しく聞かせなさい！
【ルシファー】
細かいことは知らんと言った
だろうが
経緯は自分達で調べることだな
【ルシファー】
そんなことより、
他に聞きたいことはないのか？
【グリモワール】
ぐぬぬっ…
【ヴァナルガンド】
そうですね
世界に何が起きているのか、
どうして私達が記憶を取り戻せたのか
【ヴァナルガンド】
理解できましたので、
話を先に進めましょう
ルシファー、答えて下さい
【ヴァナルガンド】
この世界を救うには、
どうすれば良いんです？
【ルシファー】
フン！
それは自明であろう
【ルシファー】
我と同じように、ミカエルと
ウロボロスの暴走も止めれば
良いのだ
【ルシファー】
ここは三層になっておる
地下に降りろ
残り二体はそこにいる
【ルシファー】
貴様らが“大罪”の力を
使いこなせたなら、ミカエルと
ウロボロスにも対抗できよう
【ルシファー】
あるいは…いや、これは言っても
無駄であろうな
【ルシファー】
我の話はここまでだ
精々、抗ってみせろ
あの頃の人類のように
【グリモワール】
ちょっと！
キミの言うこと、
本当なんでしょうね？
【グリモワール】
悪魔の言うことを
「はい、そうですか」って
信じる気にはなれないんだけどっ
【ルシファー】
フン！
信じようが信じまいが、
我の知ったことか
【ルシファー】
答えろと言ったのは
貴様らの方だぞ
【フォルカス】
大丈夫です、グリモワール
ルシファーは嘘を吐いていません
【ヴァナルガンド】
ええ
悪魔の嘘なら見破れます
【グリモワール】
そう…
キミ達がそう言うのなら
信じてやるわっ
【グリモワール】
ところで、ルシファー
偉そうに喋るだけじゃなくて、
キミも手伝いなさいよ！
【ルシファー】
何故、我がそのようなことをせねば
ならぬ
さっさと行け
【グリモワール】
ああ、そうよね
キミはそういう奴よねっ
【グリモワール】
もう、いいわ！
行くわよ！
【アフロディーテ】
あら…
お話しは終わったんですか？
退屈だから寝てました
【シユウ】
ふわあああ～…
シユウもねてた
【グリモワール】
自由過ぎるのよ、キミ達！
【アスカロン】
あと二体…ミカエルとウロボロスの
暴走を止めれば、世界を元通りに
できるっ
【アスカロン】
頑張ろうっ
みんなのためにもっ
【ヴァナルガンド】
こちらから下に降りられます！
皆さん、慎重にっ
【ルシファー】
おい、小娘
【フォルカス】
…何ですか？
【ルシファー】
貴様、初めからループの記憶を
有していたであろう？
【フォルカス】
！？
…………ええ
【ルシファー】
気をつけろ
恐らく、貴様は――
【アスカロン】
フォルカス！？
どうしたんですか？
【フォルカス】
いえ…
お待たせしました
さあ、気を引き締めていきましょう
【アスカロン】
…はい
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