241610510 インテグラルノア編サイド インテグラルノア サイドストーリー 壊逅アップグルント ストーリークエスト 壊逅アップグルント ギャラルホルン編 1 - OP 壊逅アップグルント ギャラルホルン編-OP 壊逅アップグルント ギャラルホルン編-OP
【ギャラルホルン】 ――――っ!
緑の広がる大地に 少女が鳴らす笛の音が響く
【ギャラルホルン】 ギャラルはギャラルの役目を全うする
この笛の音は 少女が戦っていることの 証明でもある
【ギャラルホルン】 辛いでしょう、悲しいでしょう アナタ達にも痛みはあるでしょう
【ギャラルホルン】 それでも、この戦いに ギャラル達が勝利することは アナタ達の救いになるのだから
【ギャラルホルン】 大丈夫、独りにはしないから
また、少女の笛の音が響く
遠く遠く、人里にまで笛の音は響く 神々と悪魔の戦いが始まった その合図として、悲劇の始まりとして
【ギャラルホルン】 …っ! みんなの、声――
笛の音が世界中に反響する その音と共に少女の耳に 届いたのは人々の悲痛な叫び
【ギャラルホルン】 …うん、わかるよ 戦いは、誰かが傷つくから
【ギャラルホルン】 でもね、戦いが終われば みんなが幸せになれるって ギャラルは教えてもらったから!
【ギャラルホルン】 悲しみを生み出すのは いつだってアナタ達、悪魔
【ギャラルホルン】 神々の命に背きし 哀れな者どもに、終わりを告げる
少女は戦う、悲しむ人々の為 天使達の為、神々の為 救われるはずの誰かの為に
【ギャラルホルン】 吹き飛べっ!
少女が笛の音を武器に戦う 人々の悲鳴が反響する
悲鳴はひとつ、またひとつ と増えていく
そして、ひとつ、またひとつ と消えていく
【ギャラルホルン】 くっ! 無駄な足掻きなのに
攻撃を受け、追いやられる少女 そこには――
【村人】 あっ…
逃げ遅れた人、だろうか
「守らなければ」 少女はそう思い、笛を鳴らす
【村人】 あ、あああああああ! この音は…っ!
【村人】 この笛の音はお前だったのか! 俺から何もかも奪った…
【村人】 それに飽き足らず… 俺の…俺の命まで…
【ギャラルホルン】 えっ…?
その男は理解した
目の前で起きた光景 そして聞きなれた戦いの合図 ――終わりを告げる笛の音
その者は、自身の終わり 『死』を覚悟した
【ギャラルホルン】 そんな――
【村人】 この悪魔め…!
【ギャラルホルン】 そんな、ギャラルは!
それでも少女は戦わねばならない 神々がそれを必要としているから
よく頑張っている と、天の使いが褒めてくれるから
【魔獣】 キシャアアアアアアアアア
【村人】 ――――!
でも、守ろうとしても 少女独りでは守り切れない時もある
【ギャラルホルン】 …………っ!
【ギャラルホルン】 待って、ダメ…!
守ろうとした人が 悪魔達の手によって いとも容易く千切れていっても
【ギャラルホルン】 悪いのはギャラルじゃない ギャラルは悪魔じゃない
【ギャラルホルン】 ギャラルは悪い子じゃない
「もっと生きていたかった」 少女に届く声
【ギャラルホルン】 ごめんね でも、アナタ以外は助けてあげられた
「あの人を返して!」 少女に届く声
【ギャラルホルン】 ごめんね でも、アナタは助けてあげられた
【ギャラルホルン】 ――――っ!
少女は笛を鳴らす …何の為に?
【ギャラルホルン】 神々と悪魔の戦いを 終わらせる為に
少女は笛を鳴らす …誰の為に?
【ギャラルホルン】 苦しむ人々を救う為にっ…!
【ギャラルホルン】 …救う…為に…?
【ギャラルホルン】 っ!!!
【ギャラルホルン】 また、あの記憶……
深い深い暗闇に囚われ幾星霜 この闇に触れてから浮かぶのは 『もしも』ではなく『始まり』ばかり
この暗闇の中 独りでは、夢も見られない
【ギャラルホルン】 ギャラル、悪い子だから
【ギャラルホルン】 きっとギャラルが 悪い子になったのは あの日から…
思い出したくもない けれど忘れることはできない
あの遥か遠い 『始まり』のこと
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