250311214 ソロモン・聖鎖・アテナ 理砕『真夏の計画』
あれから数日後――
【ソロモン】 はぁ…はぁ…
今日もボードに乗ろうと、 懸命に練習しているソロモン
【ソロモン】 あっ!!
『どぼ~~~ん!!』
しかし、やはり あの時のように上手く乗れない
【ソロモン】 うぅ…
【ソロモン】 あれは、本当に ただのまぐれだったの…?
と、暗い顔で落ち込む
そんな彼女に近づき、 マスターがアドバイスを しようとした時…、
【ソロモン】 …!
それより先に、 ソロモンに声を掛けた人物が
【ソロモン】 …みんな!
隊の姫たちだった
見かねて、ソロモンに アドバイスを送る姫たち
やっぱり、まだどこか情報に頼りがち もっと楽に考えて
ってか、むしろなにも考えない方が 乗れたりするよ 様々な助言が海の上を行き交う
【ソロモン】 わ、わかった…
【ソロモン】 やってみるわ
仲間の声援を受け、 練習を続ける彼女
そして、数時間後――
【ソロモン】 はぁ…はぁ…
【ソロモン】 えいっ!!
【ソロモン】 …あっ!
【ソロモン】 の、乗れた!!
【ソロモン】 や、やった! みんな…出来たわよ!!
姫たちと喜びを 分かち合うソロモン
そんな彼女に、 マスターは言う
情報って自分で集める時もあれば、 信頼する仲間からもらえる時も あるんだね、と
【ソロモン】 うん
【ソロモン】 それに…
【ソロモン】 信頼する仲間からもらえるからこそ、 それは極めて確かな情報に なるんだって分かったわ
仲間の大切さを再認識する彼女
【ソロモン】 なんだか…不思議な感じ 体の奥から… 力が溢れてくるような!
それは彼女が新たなるスキル 理砕『真夏の計画』に 目覚めた瞬間でもあった
【ソロモン】 マスター、行くわよ!
マスターとボードで 沖へ進んでいく彼女
そこで己の素直な気持ちを伝える
【ソロモン】 ひょっとしたら…
【ソロモン】 自分は一生、 マリンスポーツには 縁がないかもって思ってた
【ソロモン】 でもマスターのおかげで、 今は海の上でこうしている
【ソロモン】 こうやって… 一つずつ成長していくわ マスターの元で
【ソロモン】 だから…
【ソロモン】 これからも、ずっと一緒にいたい…
勇気を出して言った言葉は、 大きな波の音でかき消された
え?なに? 聞き返すマスターに、
【ソロモン】 ふふ、なんでもないわ
【ソロモン】 また一つ… 最適解を見つけられたから
今はマスターと一緒に海にいる ただ、それだけで幸せ それが、彼女が導いた最適解だった
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