250321211 ティファレト・聖鎖・ミカエル 海上編ver. 心は曇り模様につき
太陽が降り注ぐ、夏の砂浜
余暇を楽しむ人々で、とても賑やかだ
そこに、また 賑やかな集団がやってきた マスターと斬ル姫たちだ
皆を統率するのに大変そうな マスターの隣には、
【ティファレト】 みなさん、 ちょっと聞いてください
ティファレトの姿があった
【ティファレト】 場所を取ったら 自由時間にしますから、
【ティファレト】 それまで勝手な行動は 慎んでくださいね
彼女は、 みんなをまとめ上げようと必死だ
【ティファレト】 も~、みんな、 言うこと聞いてくださいね~
だが個性豊かな面々を制すのは、 並大抵のことではない
【ティファレト】 じゃあ、この辺りに 荷物を置きましょうか
…と、 場所を取ったのも束の間、 すぐ姫に声を掛けられ…
【ティファレト】 え?かき氷が食べたい? お店は…ほら、あそこに
【ティファレト】 分からない? しょうがないですね、 一緒に行ってあげましょう
かき氷を買うとすぐに、 他に姫から…
【ティファレト】 え?泳ぎに行こうって…?
【ティファレト】 わかりました
すぐさま海に向かう彼女
仲間の姫としばらく泳ぎ、 ビーチに上がってくると…
【ティファレト】 はぁ…はぁ… みなさん、ほんと元気ですね…
また別の姫たちに声を掛けられた
【ティファレト】 …え?ビーチバレーボール…?
【ティファレト】 やりましょう
みんなのお世話係で、 明らかに大変そうな彼女
【ティファレト】 はぁ…はぁ…
【ティファレト】 あぁ、くたびれた…
…と、ビーチに座っていた マスターの隣に腰掛ける
そんな彼女にマスターは尋ねる どうして、そこまで頑張るの?
【ティファレト】 …え?そんな… 頑張ってるつもりは…
【ティファレト】 でも、なんと言うか…
【ティファレト】 私がこうすることで、 みなさんが喜んでくださるのなら
【ティファレト】 それが嬉しいんです
そう答えた彼女に マスターは告げる
みんなのために、 自分を押し殺す必要は ないんだよ…と
【ティファレト】 い、いえ… 押し殺してなんかいません
【ティファレト】 私は主様と出会い、 共に歩むことを決意しました だから…
【ティファレト】 主様のためなら… 頑張れるんです
マスターは彼女に応える その気持ちはすごく嬉しいよ でも、全部に付き合わなくても、
きみも好きなこと、 やりたいことを やっていいんだよ?と
【ティファレト】 …!
【ティファレト】 私の… 好きなこと… やりたいこと…
【ティファレト】 ほんとですか…?
ほんの少しだけ頬を染め、 彼女が口を開いた
【ティファレト】 私がやりたいこと そ、それは…
どうやら、なにかあるみたいだ
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