251052021 限定クエスト 未分類 惑いし乙女と春の夢 ストーリークエスト 惑いし乙女と春の夢 ストーリークエスト 3 - 【EP.2】幼き姿ゆえの受難 惑いし乙女と春の夢 2話 惑いし乙女と春の夢 2話
フェイルノートと グリモワールの２人が 意気消沈している一方
【プタハ】
な、なんという愛らしさっ…
これぞ我の理想の姿ではないか
【如意金箍棒】
体が軽～い♪
こんなに小さいのいつ以来だろ？
幼女姿のプタハと如意金箍棒は、 ともに喜びを噛み締め合っていた
【プタハ】
ふふふ……そなたもずいぶんと
可愛らしい姿になったではないか
【プタハ】
おいで、愛しき我が子よ
母にその身を委ねておくれ
【如意金箍棒】
うーん、気持ちは嬉しいけど
その見た目だと
母って感じじゃないよね？
【プタハ】
はっ！
い、言われてみれば！
【プタハ】
自ら理想の姿に
なれたはいいものの……
【プタハ】
このままでは我が子達を
お世話できぬではないか！
【プタハ】
いやっ、諦めるにはまだ早い！
この体でも何かできることが――
【プタハ】
ふわぁああっ！？
【如意金箍棒】
あらら、大丈夫？
派手に転んじゃったね
【プタハ】
くっ……不覚だ……
体が縮んだせいで
上手くバランスが取れぬ！
慣れない体に プタハが四苦八苦していると……
わっ、プタハが小さな姿に！ と、聞き覚えのある声が プタハの頭上に響き…
大丈夫？ と、通りすがりのマスターが 手を差し伸べてくる
【プタハ】
なっ！
マ、マスター！！
【プタハ】
違うのだ、これは―
ひゃああああっ！？
プタハが喋るより先に、 マスターがその小さな体を ぐいっと持ち上げる
どこに行きたいの？と、 そのまま抱っこで 移動しようとするが……
【プタハ】
よ、よせ！
母は平気だ、
抱っこなどするでないっ！！
腕の中でバタバタと 暴れまわるプタハを、 マスターは一言、めっ！と叱る
【プタハ】
あ、あうぅ……
おとなしくなったプタハに マスターは語り掛ける
どうしてかは知らないけど 今のプタハは小さいんだから、 無理をしなくてもいいんだよ、と…
【プタハ】
な、なんということだ…
我が子を世話するどころか
世話をされるなどと…
【プタハ】
くぅ…不甲斐、ないっ…
その言葉が、 プタハの母としてのプライドを 粉々にしたとも知らず……
マスターはプタハを抱えたまま 町を歩いていくのだった
【如意金箍棒】
ねえお師様、聞いて！
この体すっごい楽なんだ！
前よりずっと身軽なんだよ♪
プタハを宿舎に送った後、 マスターと共に歩く如意金箍棒
嬉しそうな如意金箍棒に よかったね、と返すマスター
【如意金箍棒】
ずっとこのままでもいいかも♪
ビコウもそう思うよね？
【如意金箍棒】
ふふふ、ビコウも
小さくてかわいいなぁ♪
よしよし♪
ビコウを胸に抱きながら 撫でてあげる如意金箍棒だったが……
【如意金箍棒】
ひゃっ！？
ビ、ビコウ？
どうしたの～？
突然、腕の中のビコウが 如意金箍棒の手を払い そっぽを向いてしまう
【如意金箍棒】
なんで～？
いつもはあんなに
喜んでくれるのに……
【如意金箍棒】
もしかして……
ワタシが小さくなったから、
嫌いになっちゃったの～？
話しかけても返事をしないビコウ 悲しい表情を浮かべる 如意金箍棒であった
そんな彼女を マスターは優しく慰めるのだった
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