260081101 グリダヴォル 助けなきゃ！
【グリダヴォル】
わぁ！ おっきいプール！！
【グリダヴォル】
マスター、今日は
付き合ってくれてありがとうね！
【グリダヴォル】
マスターと一緒に
プールに来れてよかった！
嬉しそうなグリダヴォルに、 まず何して遊ぼうか？ とマスターは尋ねる
【グリダヴォル】
あ、だめだめ！
今日はプールに来たのは
マスターを癒すためでもあるの！
【グリダヴォル】
だから遠慮しないで
マスターがやりたいことを
言ってよ！
自然に他人を気遣うところが グリダヴォルらしいと、 マスターは笑う
それじゃあ、さっそく泳ごう マスターがそう促すが、 グリダヴォルはうなずかなかった
【グリダヴォル】
ダメだよ！ 泳ぐ前に、
ちゃんと準備運動しないと！
【グリダヴォル】
いきなり泳いだら
おぼれちゃうんだから！
【グリダヴォル】
準備運動、私が手伝ってあげる！
まずはストレッチを一時間ね！
長くないかな？ とマスターは困惑してしまう
【グリダヴォル】
だってマスターがおぼれたら
大変でしょ！
念には念を入れないとね！
【グリダヴォル】
それでもおぼれちゃった時は
私が助けてあげるから安心してね！
助けてもらえるなら 準備運動しなくてもいいような… と、マスターは言うが――
【グリダヴォル】
それはそれ！ これはこれ！
君だって、おぼれたくないでしょ？
【グリダヴォル】
浅いプールでも
おぼれる時にはおぼれちゃう…
【グリダヴォル】
…あ、あれ？
プールのほうを見たグリダヴォルは ある一点を見つめていた
どうしたの？ マスターの問いに グリダヴォルは慌てだす
【グリダヴォル】
あの子たち、
水の中に潜ったまま
全然浮いてこないの！
【グリダヴォル】
おぼれちゃったのかも！
助けなきゃ！
言うやいなや、グリダヴォルは すさまじい速さで駆け出す
そして、あっという間に 少年たちを引き上げた
【グリダヴォル】
大丈夫だった！？
もう安心だからね！
【少年】 ぷはっ！ …おい、なにすんだよ！ お前のせいで、全部台無しだよ！
【グリダヴォル】
…え？
ど、どういうこと…？
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