260171203 アクア 『セイクリッド・クリエイト・ウォーター』
【アクア】 いぃやぁぁぁ~~~っ!
異族にビビりながらも、 なんとか倒していくアクア
しかし、最後の一体に苦戦
【アクア】 もう無理無理、無理よ!!
涙目ながらも必死に戦う
…と、その時、
【アクア】 !!
【アクア】 マ、マスター!
大苦戦する彼女を救うため、 異族に石を投げつけ、 気を逸らすマスター
狙い通りアクアへ向いていた 異族の攻撃は弱まり マスターへ注目が集まった
【アクア】 私より弱いのに 異族に立ち向かうなんて…
【アクア】 マスター、見直したわ! 一緒にやっつけましょう!
見直してる状況じゃないよ! と異族に追い込まれ始めた マスターがツッコむ
【アクア】 でも…どうすれば!?
一生懸命考えるアクア
だが…、
【アクア】 あああなにも思いつかない…! 暑いし、のども乾いてきたし…もう!
早くも諦めモードに突入
と、 そんな彼女にマスターが声を掛ける
きみの長所を活かすんだ!
【アクア】 …! 長所って……
【アクア】 美しさ!?
違う!
【アクア】 ちょっとぉ!?
【アクア】 長所、長所… あり過ぎてわからないわ! どうしよう、マスター!?
…と、マスターを指さした さらに先を見て、 アクアがなにかを閃く
【アクア】 !!
【アクア】 そういうことね!
【アクア】 そうと分かれば…
【アクア】 いくわよ!それっ!
さっき食べていたポップコーンを 異族に投げつける
しかし、そんなことで 奴らを倒すことは不可能だ…
【アクア】 …と思うでしょ? 私の狙いは… あっちよ!
再び指さした先には、 空を飛ぶカモメの群れが
【アクア】 さあ、来なさいカモメたち! ポップコーンを食べに!!
エサ欲しさに、異族の体に掛かった ポップコーン目掛け、 飛んでくる大量のカモメ
大量のカモメにつつかれ、 動揺する異族
【アクア】 …もうほんとに、 『きみの長所を活かすんだ』 だなんて…
【アクア】 ふふ、でも作戦通り! この世界に来て動物に好かれてるのが 役に立ったわね!
【アクア】 そりゃまぁ、群がってくるのは ジャイアントトードか、カニか、 カモメくらいしかいないけど…
【アクア】 でも、そのおかげで…
【アクア】 新しいスキルが 使えるようになったわ!
異族に杖を向ける彼女
【アクア】 神に逆らう己の愚行を嘆くがいい! 『セイクリッド・ クリエイト・ウォーター』!!
その攻撃は、カモメを避け、 見事異族だけを打ち倒すのだった
【アクア】 やったわね!
その後、 マスターの元にやってくる彼女
【アクア】 マスター、大丈夫だった!?
【アクア】 弱いのに、 敵に立ち向かうマスターを見たら…
【アクア】 女神である私が 戦わないわけにいかないわよね!
彼女の中に芽生えたその想いが、 新たなる力を授けたのだった
そして…
【アクア】 ふぅ、今日は我ながらよく働いたわ…
戦闘で疲れ果て、 砂浜でぐったりしているアクア
彼女にマスターが声を掛ける
【アクア】 え?なあに? 一仕事して疲れちゃってるんですけど
【アクア】 そういえば、 そもそも私はビーチリゾートで セレブ体験をするはずだったのに…
悪態をつく彼女に、 マスターが言う
面倒臭がってばかりだけど、 いざという時にはキメるなんて、 やっぱりすごいね、女神様は
【アクア】 …!
【アクア】 それは…キメられたのは、 マスターのおかげでもあるんだけど…
とは思いつつも、 素直には言葉にできない彼女
【アクア】 ま、まぁね!
【アクア】 私は正真正銘、女神ですから!
とか言いながら、 なにか感謝の気持ちは伝えたい
そこで…
【アクア】 でも、マスターも疲れたでしょ?
【アクア】 ふふ、そんなマスターには、 とっておきの芸を見せてあげるわ! 特別よ?
【アクア】 よっ、花鳥風月~♪
得意の水芸を披露する
【アクア】 どう?これで少しは 疲れも吹っ飛んだかしら?
その行為には、 今までは無かったマスターに対する 気遣いが込められていた
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