260181214 ウィズ 関係ないじゃないですか!
あれから数日後――
【ウィズ】 いきますよ~
【ウィズ】 それっ
また炎天下で、 仲間とビーチボールに 興じているウィズ
【ウィズ】 はいっ
ボールをレシーブする彼女を 心配そうに見ているマスター
だが、そんな心配は無用だった
【ウィズ】 あ、ありがとうございます
仲間の姫がウィズを気遣い、 かき氷を買ってきてくれたり、 うちわで扇いだりしてくれていた
【ウィズ】 なんだか申し訳ないです こんな私のために…
そう言う彼女に、 マスターは告げる
それはウィズ自身の 優しさのおかげだよ…と
【ウィズ】 …え?
【ウィズ】 私の…優しさ…?
ウィズが普段からみんなを気遣い、 優しくしているから、 みんなも優しくしてくれるんだよ…と
【ウィズ】 …!
【ウィズ】 ……嬉しいです
【ウィズ】 私も、これまで以上にもっと みなさんの力になりたい そう思います…
マスターや仲間の思いやりに 力をもらうウィズ
【ウィズ】 マスターさんや 皆さんから頂いた、 この力…
【ウィズ】 『関係ないじゃないですか!』と 名付けますね
それは彼女が、 また新たなスキルに 目覚めた瞬間だった
【ウィズ】 …ふぅ
みんなと遊んだ後は、 日陰でマスターと一休み
ウィズはマスターに、 感謝の言葉を述べる
【ウィズ】 本当に…ありがとうございます
え?なにが?と、 尋ねるマスター
【ウィズ】 みなさんと一緒に 私を海に連れて来て下さって
【ウィズ】 仲間に加えて下さって
【ウィズ】 なんだか…
【ウィズ】 マスターさんと一緒にいると… 心が温かくなります
【ウィズ】 周りにみなさんがいて、 笑い声が絶えなくて
【ウィズ】 こんな温かな気持ちに させて下さって… 本当に感謝しています
【ウィズ】 私…そんな優しい マスターさんのことが…
お礼を言っているうちに、 赤くなってくる彼女
【ウィズ】 あ、温かいと言いましたが… なんだか少し熱くなってきたようです
【ウィズ】 は、恥ずかしい…
頬を染めながら、 そうつぶやく彼女は、 とても愛らしかった
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