272019041 限定クエスト 未分類 誰かの姫など忍びない 『普通の恋は絶えず雪』 誰かの姫など忍びない 『普通の恋は絶えず雪』 4 - 「絶対恋じゃない」 絶対恋じゃない 絶対恋じゃない 戦闘前
【メラ】 弟がなんか 変な方向にイッてる!!!!
【ニクス】 ちょうどいいよメラ
【メラ】 ちょうど良くない方向に イッてるんじゃないのニクス!!!
【ニクス】 戦力が欲しかったところじゃないか 彼女らを連れて帰ろう?
【ヒーちゃん】 絶・ナニガナンデモ カエリタイ!!
【メラ】 しゃべるの!?
【ニクス】 ああ、よかった これも考え通り
【ニクス】 絶対戦力になるよ? 自己犠牲の精神で 僕に恋するクノイチたちだ
【ヒーちゃん】 恋シテルー
【ニクス】 愚かだねぇ
【アルマス】 …!!
【ニクス】 お持ち帰り シてあげるよ ヒーちゃん?
【カノン】 ええええ…??
【町民A】 き、騎士様、これは…
【町民B】 先程 大きなモンスターと共にいた少女…?
【ヒーちゃんA】 恋ガシタイ…
【カノン】 ええっ
【ヒーちゃんB】 誰デモイイカラ 普通ノ恋ガシタイ 普通ノ女ノ子ニナリタイ
【カノン】 あなた…
【ヒーちゃんC】 私ドウナッタッテイイ 絶対恋シタイ… 絶恋シタイ…
【ヒーちゃんD】 絶恋 ゼッコイ
【ヒーちゃんE】 ゼッコイ ゼッコイ ゼッコイ
【ヒーちゃん達】 ゼッコイ!ゼッコイ!ゼッコイ! ゼッコイ!ゼッコイ!ゼッコイ!
【町民A】 騎士様…これは一体…
【カノン】 聞いたことがあるわ…
【町民B】 えっ
【カノン】 私のいた世界にあった国、ワダツミ… その国の人達がちょうど 彼女と同じような恰好だったわ…
【カノン】 スズカが言ってた… これは… ニンジャのワザ…
【カノン】 ニンポー、分身の術…!!
【町民達】 ニンポーブンシンノジュツ!?
【カノン】 強くてコワイ術だと聞いているわ! 沢山に増えて、凄くコワイと…! 皆速やかに避難を!
【町民達】
【町民A】 沢山に増えて 凄くコワイ…!!
【町民達】
【町民B】 にっ、にげろーっ! ニンポーブンシンノジュツだーっ!
【ヒーちゃん達】 ゼッコイ!ゼッコイ!ゼッコイ! ゼッコイ!ゼッコイ!ゼッコイ!
【ヒーちゃん達】 ゼッコイ!ゼッコイ!ゼッコイ! ゼッコイ!ゼッコイ!ゼッコイ!
【メラ】 うへぇ…
【アルマス】 なんて数…!?
【ヒイラギ】 きゃあああ~~~~~~…っ!! やめてええええええ………っ!!
【ヒーちゃん達】 ゼッタイ!ゼッコイ!恋シタイ! ゼッタイ!ゼッコイ!恋シタイ!
【メラ】 なんかアレンジ加えてきた
【ヒイラギ】 ヒイラギの顔のまま そういうこと言うの やめてぇぇぇえええええ………っ!!
【ヒイラギ】 恥ずかしいよぉぉおおお~~!!!
【???】 お日様が出ているウチは やる気出ないんだけどなぁ ボク
【ヒイラギ】 …その声
【ヨミ】 夜になったら本気出すんだけど
【ヒイラギ】 ヨミちゃん!!!
【ティターニア】 お知り合いですか?
【ヒイラギ】 ヒイラギが召喚して力を借りていた 古のサムライのひとりです! ヨミちゃんまでこっちの世界に…?
【ヨミ】 一足先にね まだ日が高いから 動きたくなかったんだぞ
【ヨミ】 だけど こんなにやかましくちゃ
【ヒーちゃん達】 普通ニ!ゼッタイ!恋人ホシイ! ダレデモ!イイカラ!恋人ホシイ!
【ヨミ】 片腹痛し あぁ、痛し
【ヒイラギ】 ~~~~~~!!!
【ヨミ】 ヒイラギ… ソチはまったく… 節操ないな
【ヒイラギ】 ち、ちがう!! ちがうちがうちがうよっ! ヒイラギはぁ…!
【ヨミ】 わかってる、冗談だよ 長いこと生きてきたんだ そのぐらいわかる
【メラ】 はいはーい! ヨミちゃんはいくつなのーっ!?
【ヨミ】 ボクが推測するに あの大量のヒイラギは…
【メラ】 無視された
【ヨミ】 ボクは7歳の乙女だ
【メラ】 年下じゃん!!
【ヨミ】 あやつらは恐らく、ヒイラギの… ソチの死後の後悔の念が中心となり 歪み穢れた集合体だ
【ヒイラギ】 …!
【ヒーちゃん】 恋サセテー
【ティターニア】 死後の、とは…?
【ヨミ】 ヒイラギは元の世界で一度 死んでいる
【ヒーちゃん】 モウコノ際 誰デモイイー
【アルマス】 絶・意味不明
【ヨミ】 クノイチの“恋愛厳禁の掟”を破り 一度死界へ落ちたんだ 仲間のおかげで表向き蘇生したが…
【ヨミ】 死界から数多の穢れを 引っ張って来ていた… 気づかぬうちに
【ヨミ】 穢れた後悔の念が他世界の力や念と そこの姉弟の術によって混ぜ合わさり 具現化した
【ヨミ】 温泉で穢れを落とし切らない内に 術に巻き込まれたことも 一因だろうね
【ヒーちゃん】 恋ニ恋シチャウー
【ヨミ】 サムライのボクもどちらかと言えば 念や穢れに近い存在だから 術に巻き込まれかけてわかったんだ
【ヨミ】 よって、あのふざけた発言の数々は ヒイラギの本心などではない 秘めた願望が歪み、穢れたものだ
【ヨミ】 ああ、太陽の下にしばらくいたら クラクラしてきた あとやっといて
【ヒイラギ】 ええーっ、ヨミちゃん!
【ニクス】 おいで。ヒーちゃん 僕が恋をさせてあげるよ
【ヒーちゃん】 恋~
【ヒイラギ】 こんなのヒイラギじゃない… 本心じゃないのに… 同じ顔でコレは恥ずかしいいい…!!
【メラ】 だよね!だよね! あたしが即暴れたのもわかるよね!
【ニクス】 ヒイラギ、アルマス 貴方達にもお礼を言わなくちゃ
【アルマス】 皮肉…!?
【ニクス】 最初にコイワズライと戦って わかったんだ
【メラ】 ニクスのエッチぃぃぃぃ!!!
【???】 おおおおおおおおおおおおっ!!!
【ニクス】 …!? この声は…?
【ニクス】 きこえないかい?
【???】 おおおおおおおおおおおおっ!
【ニクス】 やっぱり 未練たらしく叫んでさ
【ニクス】 ヤツの周囲に 高速で渦巻く声を捉えてね 時間をゆっくり遅らせて聞いてみた
【ニクス】 『恋がしたい』 『普通の女の子みたいに』 そんな願望が飛び交っていた
【ヒイラギ】 !?
【ニクス】 貴方の願望の一部だろう? だから叶えてあげたのさ そうしたらどうだい?
【ニクス】 コイワズライは 僕を求めてこうして実体化してくれた これでヒイラギ、貴方は用済みだ
【ヒイラギ】 な、え、ど、どうして…?
【ニクス】 僕、おしゃべりな女の子 キライなんだぁ
【ヒイラギ】 …ッ!?!?
【ニクス】 それにぃ 僕、ひとりよりいっぱいから 愛されたいからっ♪
【ニクス】 雛鳥は初めに餌を 与えてくれた親鳥を慕うだろう?
【ニクス】 コイワズライを見てピンと来たのさ クノイチの念を中心とした複合体 近い将来クノイチの姿を模すだろうと
【ニクス】 だからあとは 与える餌を考えて 恋を僕に刷り込ませれば…
【ニクス】 あっ、ハーレムいけんじゃね?って 女、はべらせられんじゃね?って
【メラ】 ニクスぅぅぅぅううう そんな弟に育てた覚えは ないよ~~~っ!!
【ニクス】 あはは☆ ヒーちゃん 恋してくれてありがと~う
【ヒイラギ】 ぷぅぅぅぅぅぅ~~~っ!!! こ、恋なんて…!! 恋なんてぇぇ………っ!!
【アルマス】 恋なんて 誰でもいいわけじゃないでしょ…!
【ニクス】 ヒーちゃんはそう言ってるけど?
【アルマス】 そんな風に自分をないがしろにして 追い求める結果なんて そんなの、普通じゃない…!
【ニクス】 同族嫌悪かい?
【アルマス】 どこが!
【ヒーちゃん】 ゼッコイ ゼッコイゼッコイ
【メラ】 なんか鳴き声みたいになってるー
【ニクス】 そこの幽霊少女が言ってたじゃないか
【ニクス】 『穢れた後悔の念が ほかの世界の力や念と混ぜ合わさって 具現化した』って
【ニクス】 ヒーちゃんの行動力は メラから
【ニクス】 ヒーちゃんの自己犠牲精神は アルマス、貴方に秘められた願望が 引き込まれたものなんだよ?
【アルマス】 そんなの…!
【ヒーちゃん】 恋ガ出来ルナラ 私トカドウナッテモイイ 恋ガ出来ルナラ
【ヒーちゃん】 絶・恋シターイ
【ティターニア】 アルマスですね…
【メラ】 絶って言ってるもんね…
【アルマス】 絶・ちがうわ!!!!
顔を真っ赤に染め 憤慨するアルマスの視界の端に 見慣れた影がひとつ
【アルマス】 …!!
マスターがアルマスの名を呼び ヒーちゃんの大軍を押しのけ やってくる姿が
【アルマス】 ………心配、かけてたんだ やっぱり
【ティターニア】 …アルマス
【ニクス】 さあヒーちゃん達 ヒイラギ・ザ・ハーレムを作る為 邪魔者を排除しよう
【ヒーちゃん】 ゼッコーイ!
ヒーちゃん達は一斉に武器を構え ヒイラギ・アルマス達に襲い掛かる
【ヒイラギ】 ヨミちゃん!起きてよー! 私がいっぱい襲ってくるよ!!
【ヨミ】 召喚体が更に世界を跨ぐのは ちょっと負担がかかりすぎ~ 無理って言ったら無~理
【ヒイラギ】 いや~~っ!!
【アルマス】 ティニ…私 自分も、マスターまでも ないがしろにしてたのかな
【ティターニア】 マスターは 信じ続けてくれてましたよ?
【アルマス】 …絶がかったお人よし
【ティターニア】 聞こえてしまいますよ
【アルマス】 マスターに伝えなきゃ
【ティターニア】 なんとですか?
【アルマス】 …傷つけてたなら ごめんねって
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