277000301 海上編 ストーリー2019年7月 パラディーゾ幻想襲来篇Ⅱ 第1幕「閃耀する幻獣の槍」 戦闘前
青い海に浮かぶ常夏の島 ラグーナ島
その沖合いに突如現れた 未知の島、ローク島―
その島になぜか転移することになった マスターは、 見知らぬキル姫たちに遭遇する
ラグーナ島の支配をもくろむ ティファレトと、 それを阻止しようとするアルマス
そして、マスターに興味を持ったと いうディスラプターズのヘレナだ
アルマスとヘレナに連れられて ローク島をめぐるマスターに、 新たなキル姫の影が近づいていた…
【???】 今日はやけに森が騒がしいわね…
【???】 至高の存在であるわたしの睡眠を 妨げる、無礼者は誰なのかしら?
【???】 明星の如き輝きを放つこの私が、 王としてやるべきことを為す…
【???】 ただ、それだけのこと…
【ヘレナ】 先輩、ほら、こっちだよ…
【アルマス】 …………
昨日のごたごたから一夜明け、 アルマスは朝からゴッドキラーズを 探すつもりだったのだが…
【ヘレナ】 相手の場所もわからないままで やみくもに探し回ろうなんて… アルマスらしいね、ふふっ…
【ヘレナ】 ヘレナはそんな面倒なこと、 絶対にやらないけどな… なあ、ニール?
【ニール】 ええ、そうよね! ヘレナは賢いから、 そんな無駄なことはしないわね!
【アルマス】 は…? 私がアタマ悪いって言いたいわけ!?
【ヘレナ】 そんなことは言ってないぞ? …くふっ
【アルマス】 この…っ!
一触即発の二人の間に 慌てて入るマスター
【アルマス】 なによっ! マスターはどっちの味方!?
あの…ヘレナはもっと効率的な方法が ある、と言いたいんじゃないかな と、マスターは感じたことを伝える
【アルマス】 …え?
【ヘレナ】 さすが先輩だ… ヘレナのことを よくわかってるじゃないか…
【アルマス】 …なによ、それ! 絶・わかりにくいんだけど!
まぁ落ち着いて、ヘレナの話を 聞いてみようよ と、マスターはアルマスをなだめる
【ヘレナ】 敵を探すにしても、戦うにしても、 仲間を増やすことが 先決じゃないか、と思ってね…
【ヘレナ】 それに、相手の位置を 先に把握しておけば、 先手を打てるだろう?
【ヘレナ】 そういう偵察が得意な仲間には 心当たりがあるんだ 先輩には、さっき話しただろう?
【ヘレナ】 彼女はジャングルの奥地にいるよ… 会ってみるかい、先輩?
こうして、マスター達は ヘレナの案内でジャングルへと 足を踏み入れたのだった
【ヘレナ】 …おっと、この森は根が多くて つまづいてしまいそうだ 先輩、手をつないでくれるかな?
【ヘレナ】 …くふっ
【アルマス】 ヘレナ! また変になっても知らないわよ!?
【ヘレナ】 ヘレナは別に困らないけどね…
【アルマス】 ねぇ、マスター… ヘレナの話を信用していいと思う? いつもふざけてばっかりなんだから…
【ヘレナ】 ひどいなぁ、アルマス… ヘレナはいつだって真剣だよ?
【ヘレナ】 …くふっ
【アルマス】 …その仲間の話だって、 あやしいものだわ! 私たちを捕まえる罠なのかも…
なんとなくだけど、大丈夫だと思うよ と、マスターはこたえる
【ヘレナ】 そうそう、仲間を信じることが大切だ やっぱり先輩は賢いなぁ… アルマスも見習ったらどうだい?
【アルマス】 くっ…
ヘレナにからかわれるアルマスを なだめながら進むうちに、気がつけば ジャングルの奥の方まで来ていた
それで、その仲間って どのあたりにいるのかな? と、マスターがヘレナに尋ねる
【ヘレナ】 そうだなぁ… 偵察部隊だからね、 森の中を飛び回っているのかも…
その時、マスターたちの背後で 草むらがガサガサっと動いた
【異族1】 …グギャッ!
【アルマス】 異族だわ! マスター、私の後ろに!
【異族2】 グギギャッ!
【ニール】 ヘレナ! あっちからも来るわよ!
アルマスたちを囲むように 木々の間から異族たちが現れる
【アルマス】 やるしかないようね… いくわよ、ヘレナ!
【ヘレナ】 ああ… 面倒だけど、仕方ないね…
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