277000361 海上編 ストーリー2019年7月 パラディーゾ幻想襲来篇Ⅱ 第7幕「寇する魔の王」 戦闘前
アルマスはソロモンを追い詰め、 剣を大きく振り上げる
【アルマス】 やあああああっ!
剣撃を受けたソロモンの銃が 弾き飛ばされた
【ソロモン】 くっ…
【アルマス】 勝負あったわね!
アルマスが高らかに 勝利宣言をすると、 ソロモンは素直に負けを認めた
【ソロモン】 わかったわ、私の負けよ
【ソロモン】 それにしても、アルマス 君の力はデータ以上だわ …強くなったのね
【アルマス】 まぁ、いろいろあってね…
アルマスはそういって、 ちらっとマスターを見て、 すぐにソロモンに視線を戻した
【アルマス】 ねぇ、ソロモン どうしてあの島を監視しているの?
【ソロモン】 それは…
言葉を濁すソロモンに、 いつになく真面目な表情をした ヘレナがこそっと耳打ちをする
【ヘレナ】 …ソロモン、気付いているんだろう? 先輩たちは敵じゃない それに…戦力にもなる
【グラウ】 彼らからは、 敵意を感じられません
【ソロモン】 そうね…わかったわ、 私から話しましょう
【ソロモン】 ローク島の中央にある あの円形の島には、 ゴッドキラーズ達の拠点があるわ
【ソロモン】 私達ディスラプターズの目的は ゴッドキラーズの排除
【ソロモン】 だから、動向を見張って 何かあれば、仲間に知らせる 必要があるのよ
【アルマス】 そうなの!? 私達、一緒に遊んでいたのに なにも知らなかったわ…
【アルマス】 つまり、そこに行けば、 ゴッドキラーズがいるってことね? まとめて説得できるかも!
そう意気込むアルマスだったが、 不意に威圧感のある声が響く
【フェイルノート】 反乱分子ディスラプターズの 居場所を教えてくれたこと… 感謝してあげるわ、アルマス
突然現れたフェイルノートは 片手を上げ、 ソロモンに向けて攻撃の矢を放つ
【ソロモン】 きゃあっ!
不意打ちに気付いた時には遅く、 ソロモンは避けきることができず その攻撃を浴びてしまう
【ヘレナ】 ソロモン!
ヘレナがソロモンに駆け寄って 助け起こし、傷を確認する どうやら急所は外れているようだ
【アルマス】 フェイルノート! どうして、ここに…
【フェイルノート】 ふふっ… 浅薄なお前達の動き程度、 この私が見通せないとでも?
【アルマス】 私達を監視していたっていうの? 全然気がつかなかったわ…
【フェイルノート】 魔を統べるこの私が、 お前達のような敵対者を許し、 ただで逃すわけがないでしょう?
【フェイルノート】 そんな甘い考えでいるのなら、 やはりお前達は 支配されるべき弱い存在だわ…
【ソロモン】 くっ… 私達は支配なんて望んでない! だから戦うのよ!
ふらふらと立ち上がり、 声を荒げるソロモンを フェイルノートは一瞥する
【フェイルノート】 力なき者の言葉など、不要よ ディスラプターズ…
フェイルノートは 再び攻撃の態勢をとり、 今度はヘレナに向けて矢を放つ
【ヘレナ】 くっ…
【アルマス】 ヘレナっ…!
アルマスはすかさず駆け出し、 傷ついたヘレナたちを庇うように フェイルノートの前に立ちはだかる
【アルマス】 あなたの相手はこの私よ! 絶・目覚めさせてあげるんだから!
【フェイルノート】 目覚めさせる…? ふっ…馬鹿げた夢を見ているのは いったいどっちかしら
【フェイルノート】 いいわ…私に勝とうなんて甘い 考えから、お前を目覚めさせてあげる 感謝することね
そういうと、フェイルノートは アルマスに向かって、矢を放つ
しかし、それを受け止めたのは アルマスではなかった
【ガ・ジャルグ】 至高な存在であるわたしを 毎回無視するなんて… 本当に許せないんだけどっ!?
【アルマス】 ガ・ジャルグ!
【フェイルノート】 またお前か…
【フェイルノート】 先の戦いで、お前が無事で 済んだ理由はひとつだけ…
【フェイルノート】 お前達の行く先を追うために、 見逃しただけのこと… それでも向かってくるというの?
【ガ・ジャルグ】 わたしこそ、時間稼ぎのために 相手をしていただけのことよ
【ガ・ジャルグ】 至高の存在であるわたしの実力、 簡単につかみきれるものだとでも?
【フェイルノート】 ふっ… 今回は少しだけ、 私の力を見せてあげましょうか…
【ガ・ジャルグ】 望むところよ
【アルマス】 待って、ガ・ジャルグ! 私も戦うわ…!
【ガ・ジャルグ】 ふんっ、足手まといは 引っ込んでなさい これはわたしが受けた勝負よ
【ガ・ジャルグ】 さあ、準備はいいかしら 魔を切り裂く槍の威力、 味わってみなさいっ!
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