277000491 海上編 ストーリー2019年7月 パラディーゾ幻想襲来篇Ⅲ 第10幕「約束のパラディーゾ」戦闘前
次々に現れる異族を前に、 状況は悪化する一方だった
【アルマス】 これは… ちょっとやばいかも…
【異族】 グオォォォォォッ!!
【モラベガ】 危ない、マスターッ!!
その時…
【ティファレト】 天秤よ、罪の裁定をっ!
【異族】 グギャアッ!
【レーヴァテイン】 はぁああっ!
【異族の群れ1】 グギャアアアッ!
【アルマス】 みんな!
【レーヴァテイン】 さあ、包囲を突破するわよ!
アルマス達は援護を受け、 なんとか安全な場所まで逃げのびた
【カリス】 アルマスとモラベガは これでおっけい!
【カリス】 次はフェイルノートだね! いっくよ〜…
【フェイルノート】 嫌よっ! 敵の施しなど受けないわ…
【カリス】 うんうん、大丈夫だよ! すぐに元気になるからね〜… やぁっ!
フェイルノートの抵抗もむなしく、 カリスの治療で傷と疲労は回復された
【カリス】 これでおっけい! カリスちゃん、マジ天使〜!
【フェイルノート】 ふんっ… 天使ですって? 忌々しい…
【フェイルノート】 かつて、魔を統べた王の私の力で、 お前を消してやろうかしら?
【アルマス】 もう、もめてる場合じゃないでしょ? みんなのおかげで助かったわ 無事で、よかった…
【レーヴァテイン】 でも、あの異族の大群はどうするの? このままじゃ、島を乗っ取られるわ
【ティファレト】 そうはさせません
【フェイルノート】 そう… これは私達の責務
【カシウス】 …先に行くわ
発とうとするゴッドキラーズに、 君達が責務を背負う必要はない と、マスターは声をかける
【ティファレト】 なぜ、あなたがそのようなことを…
君達は島を“守りたい”はずなのに、 力で“支配”しようとした…
それじゃ、 君達が倒した“神”と同じだ と、マスターは言葉を続ける
ゴッドキラーズ達は、 ハッとしてマスターを見る
自分を含め、ここには 君たちに力を貸したいと思う人が たくさんいるんだ―
君達はひとりじゃないんだ、 みんなで助け合おうよ、 とマスターは笑みを見せる
【ティファレト】 ああ…
【ティファレト】 私は責務に気を取られ、 大事なことを 見失ったのですね…
大丈夫、ここからやり直そう と、マスターは明るく笑う
その時、ティファレトの胸に 暖かな光が差し込む
【ティファレト】 導きとなる光を感じます… ああ、主様… 私の力をお役立てください
【フェイルノート】 ふんっ、いいわ… 一度だけお前の口車に乗ってあげる
【フェイルノート】 けれど、忘れないことね… 偉そうに命令すれば…わかるわね?
仲間に命令なんてしないよ と、マスターが返すと…
【フェイルノート】 なっ… だ…誰が仲間ですって?
フェイルノートが珍しく 顔を赤らめて動揺した姿を見せる
【フェイルノート】 力が湧いて、感情が制御できない… これがバイブスとやらの影響なの? でも、不快ではないわ…
【フェイルノート】 ふんっ… この新たな力に免じて、 今日は特別に許してあげるわ、お前様
【カシウス】 …この世すべては円環の因子 あなたに出会うことも理の内…
【カシウス】 あなたを受け入れるわ… さあ、あなたの価値を見せて…
カシウスが差し出した手を マスターが握ると、 彼女の体に異変が起きる
【カシウス】 く…っ この温かさは、何…?
【カシウス】 これが…心? ああ… あなたが…私の御館様なのね
ゴッドキラーズ全員が マスターとのつながりを得て、 新しい輝きを放ち始めた
【カシウス】 御館様の場所は 円環の中心…
【ティファレト】 ええ… 主様は上に立つ者でなく、 多くの者の中心に立つ者なのですね
【フェイルノート】 ふふっ… この関係も、悪くはないわね…
【フェイルノート】 さぁ、行きましょう この力、早く試してみたいわ…
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