2770010 育成クエスト 未分類 誰ガ為に姫は哭く-太陽神と黄金の鍵- 3タイトルコラボ 誰ガ為に姫は哭く-太陽神と黄金の鍵- 1 - 誰ガ為に姫は哭く-太陽神と黄金の鍵- ~第1話~ 3タイトルコラボ_1話 「誰ガ為に姫は哭く」_1話戦闘前
【レーヴァテイン】 ふぁ…ねむ… んん~…海風は気持ちいいけど… ちょっと日差しが弱い…かな
【レーヴァテイン】 せっかくの休暇も曇ってちゃね… それに肌寒いし ん?あれは…?
【レーヴァテイン】 なにか光ってる… …金色の…鍵? なんでこんなに光って…っ!?
【???】 誰か…助けて…… このままでは…太陽が…… 光が消えてしまう……!
【???】 どうか、その前に…… 全ての『太陽の鍵』を…… どうか……!
見渡す限り、見知らぬ空間が 広がっている
【レーヴァテイン】 ここは…どこ? …あなたは?
少女がこちらに気づき声をかけてきた 素直に自分の名を名乗る そして状況を把握しようとする
【レーヴァテイン】 そうだ…鍵… 砂浜で『鍵』を見つけて…
【レーヴァテイン】 そうしたら光に包まれて… 誰かの声を聞いた 確か…『太陽の鍵』がどうとか…
その時初めて、この空間にいるのは 二人だけではないことに気がついた
【???】 あなたも“ここではないどこか”から 来たんだね …ここにいるのは4人だけみたい
【???】 みなさんの格好からすると、 夏の休暇中にここに来てしまった ということでしょうか
【レーヴァテイン】 …あなた達、誰?
【リズベット】 えっと、わたしはリズベットです ビーナス魔法学校に通う、魔法使い
【ユリ】 わたくしの名はユリ 忍びの里のクノイチですわ
【レーヴァテイン】 レーヴァテイン… キラープリンセスよ
話をしているうちに、4人とも 金色の『鍵』をみつけ、その後 不思議な声を聞いていたことがわかる
…しかし、見つけたはずの鍵は 気づくと見当たらない
【リズベット】 あっ!? そういえば、どこにもない!!
【ユリ】 わたくし達をここに送り込んだけど 『鍵』は見つけた場所に残ったまま… ということかもしれませんわ
【レーヴァテイン】 …あれ、私、『鍵』持ってるみたい あの声が言ってた『太陽の鍵』って…
レーヴァテインの持っている『鍵』を 見る限り、自分が見つけた鍵と 同じものであるようだった
【リズベット】 [ユーザー名]さんも?
【ユリ】 …ということはこれが『太陽の鍵』と いうことに間違いなさそうですわね
【リズベット】 太陽の光が消えちゃうとかって… 怖いよね、本当に そんなことになっちゃったら!
【リズベット】 でも、確かに『鍵』を見つける前、 なんだか、いつもより 太陽が暗いなあって…思ってた
【ユリ】 はい、私もそう思いましたわ… せっかくの夏の海でしたのに、 太陽の光がどこか弱々しくて…
【レーヴァテイン】 私のいた場所もそうだった… 黒い雲に覆われて… 夏なのに少し寒くて…
【レーヴァテイン】 …なにか、大変なことが 起こってる…のかな… でも、これだけじゃ…
そう言いながら、レーヴァテインは 手がかりを求めるように 『太陽の鍵』をまじまじと見つめた
【レーヴァテイン】 …ねえ 私達…どうすればいいの?
…その時だった
【???】 ああ!…私の声、 ちゃんと届いてたのね… 良かった…
【レーヴァテイン・リズベット・ユリ】 !!
【リズベット】 また、あの声だ!
【レーヴァテイン】 っ!? 鍵から光があふれて… 女の子の姿が…!?
【ユリ】 …私達に呼びかけたのは あなたなのですか?
【???】 はい!助けてほしいって お願いしたのは、私です
【アマテラス】 …あっ、すみません! 自己紹介が遅れてしまって… 私、アマテラスと言います
【アマテラス】 『太陽を司る者』なんて 呼ばれることもあるんだけど…
【レーヴァテイン】 そんなのは後回しでいいから… 助けてほしいんでしょ? 私達はなにをすればいいわけ?
【アマテラス】 そ、そうだった! …『太陽の鍵』を取り戻す 手伝いをしてほしいの
【アマテラス】 このままじゃ、太陽の光が なくなってしまうから…
【ユリ】 そういえばこのところ、 太陽の光が前より 弱くなったような気がしますわ
【リズベット】 それって『太陽の鍵』が 取られちゃったせいだったの!? …どうしよう、大変だよ!!
【ユリ】 その、『太陽の鍵』とは 一体なんなんですの…?
【アマテラス】 あ…そうだよね そこから言わないと わからないですよね
【アマテラス】 『太陽の鍵』は世界の昼と夜を コントロールするために 必要な道具なの
【アマテラス】 世界ごとに1本ずつあるんだけど それがまとめて奪われてしまって…
【レーヴァテイン】 奪われた… って、そんな大事なものが?
【レーヴァテイン】 …あなたの話が本当なら、 簡単に奪われるようなものだとは とても思えないんだけど
【アマテラス】 私だって、 まさかこんなことになるなんて 思ってもみなかったんだから…!
【アマテラス】 『鍵』のある『宵の間』には 強力な太陽の加護があって 私以外には入れないはずだったし
【アマテラス】 それなのに『宵の間』を 負のエネルギーで包み込んで 太陽の加護をなくしてしまうだなんて
【アマテラス】 そんなことができる者がいるとは 思ったこともなくて…
【リズベット】 んん~、よくわからないけど 要するに油断してたってことですか?
【アマテラス】 ううっ! …で、でも、それだけじゃないの!
【アマテラス】 昼と夜を入れ替える黄昏の時間は 作業に集中しなきゃいけないから、 そこを狙われるとどうしようもなくて
【ユリ】 やっぱり油断してた って、ことですわね?
【アマテラス】 うううっ… そんなつもりはなかったんだけど…
【レーヴァテイン】 油断していたかどうかはともかく… …相手が一枚上手だったというのは よくわかったわ
その… 『太陽の鍵』を奪った相手は なにが目的なのか…
【アマテラス】 …それは、さっきも言った通りです 太陽の光をなくすこと…
【アマテラス】 全ての世界を、光の射さない 闇の世界にしてしまうこと、だって…
【レーヴァテイン】 …闇の世界になると、 具体的にどんな問題があるの?
【リズベット】 暗いってだけで大問題だよ!
【アマテラス】 それはもちろん… でも、それだけじゃないの
【アマテラス】 光の射さない世界では、 人々の心も どんどん闇に染まっていきます
【アマテラス】 希望を抱かず、 悲観的なことばかり考え ただ不幸を嘆き続けるように…
想像しただけでも恐ろしい、 光が射さない世界…
【レーヴァテイン】 …そんなこと、させない 日向ぼっこしながらの昼寝が できなくなるもの…
【リズベット】 そんな理由!?
【レーヴァテイン】 …この鍵にも …それだけの力が秘められてるの?
その場の全員が、レーヴァテインが 持つ『太陽の鍵』に目を向けた その瞬間…
【アマテラス】 ………ひゃあっ!? 追っ手が…!!
【レーヴァテイン・リズベット・ユリ】 !!
突然の異変に 彼女が窮地に陥ったことを 全員が理解した
しかし、助けに行こうにも アマテラスがどこにいるかも わからない状況である
【アマテラス】 か、『鍵』を使って下さい!
【アマテラス】 太陽の力を持つ『太陽の鍵』なら、 同じ太陽を司る私のところに きっと導いてくれるはず…
【レーヴァテイン】 …わかった …『太陽の鍵』、私達を アマテラスの下へ…!
レーヴァテインの声に反応し 『太陽の鍵』が光を放つ
放たれた光が空間をなぞり、 黄金の扉が にじみ出るようにして現れた
【リズベット】 あれは…?
【レーヴァテイン】 …あれは、ラグナ大陸
【ユリ】 あなたの住む世界ですの?
【レーヴァテイン】 …そう アマテラスは、ラグナ大陸にいる
【リズベット】 じゃあ行こう、ラグナ大陸へ!! …どういうとこかはわからないけど
【ユリ】 元々助けるつもりで来たのですもの どこへ行こうと問題ありませんわ
二人の意見に同意し、 レーヴァテインへと視線を送る
【レーヴァテイン】 …この扉の向こうにアマテラスが …いくわよ
アマテラスを助けるため、 勢いよく扉の向こうの世界に 全員で飛び込む
しかし、この先に大きな陰謀が 待ち構えていることはまだ誰も 知る由がなかった
【狛犬】 …さて、どっちに転ぶのか 見届けるとしようか
【レーヴァテイン】 ここは…海辺ね 私が昼寝に来ていたところとは 違うみたいだけど…
【リズベット】 アマテラスさんはどこでしょうか? すぐに助けにいかないと…
【ユリ】 …あの船の上を見てください! …どうやらすぐに助けるってわけにも いかないみたいですわね
【異族】 グギギギギギギギギ!
【リズベット】 わ、なんか邪魔しに来た!?
【レーヴァテイン】 …下がってて すぐに終わらせる
レーヴァテインはそう言うと、 手に持っていた剣を構える
【ユリ】 加勢しますわ!!
【リズ】 ふたりとも待ってよ~! わたしもがんばるんだから!!
【レーヴァテイン】 はあああああっ!
それぞれの武器を構え、 彼女達が駆け出していった
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