277001231 海上編 ストーリー2018年7月 パラディーゾ再生篇Ⅲ 第2幕「急襲のブラック」戦闘前
【グラトニー】 まったく、グリードのやつ! このボクを置いていくとはね!
【エンヴィ】 私達も、グリードと 同じ意見だったのに… 見事に置いていかれましたね
【エンヴィ】 その迅速な行動力… 羨ましい…
マスターを連れ去られた後、 残されたグラトニーとエンヴィは 不満を口にする
しかしラグナロク、ダモクレス、 ミネルヴァは対照的に黙りこんでいた
【???】 …ここにいたはずだけど、移動した? めんどくさいなぁ…
木々の間から、不意に気だるそうな 声が聞こえてきて、その声の主に 全員が視線を向ける
【スロウス】 バイブスの持ち主はどこ? さっさと終わらせたいんだけど
【グラトニー】 スロウスじゃないか! いつ島に着いたんだい?
【スロウス】 島に着いたのは、ついさっき… とっくに終わってると思ったのに どうなってんの?
グラトニーとエンヴィがスロウスに 経緯を説明する間、エンシェント達は 今後について話し合うことにした
重苦しい雰囲気の中で、 最初に口を開いたのは ミネルヴァだった
【ミネルヴァ】 …私は、 マスターを結晶体にする以外の 方法を探すつもりです
【ミネルヴァ】 ラグナロクは、 どうしますか?
【ラグナロク】 マスターを追うわ どちらにしても、ブラックキラーズに マスターを預けておくのは心配だし…
【ダモクレス】 クレスはむずかしいことは わかんない… だけど、ラグナロクについていくよ!
エンシェントの話し合いが終わる頃、 スロウスへの説明も終わり、それを 聞いた彼女は大きなため息をついた
【スロウス】 はーぁ… もう、めんどくさいなぁ…
【エンヴィ】 そうなんです、 面倒なんです
【スロウス】 もう、そのマスターを結晶体にしよう それで終わりだよね? じゃあ、いってくる
【グラトニー】 あ、こら! 待ちたまえ!
スロウスはグラトニーが 止めるのも聞かず、 マスターに向けて駆け出した
【ミネルヴァ】 彼女、マスターを結晶体にするって 言ってませんでしたか?
【ラグナロク】 いくらなんでも早急すぎるわ! 私が彼女を止める! ミネルヴァ、そっちはお願いね!
【ダモクレス】 あ、クレスもいくー! ミネルヴァ、またね!
ラグナロクとダモクレスは スロウスを追って ジャングルを飛び出す
【グラトニー】 ボクたちも行こう、エンヴィ!
【エンヴィ】 あ、はい!
【ミネルヴァ】 お待ちください!
スロウスを追おうとした グラトニー達をミネルヴァが 呼び止めた
【ミネルヴァ】 勝手なお願いなのは承知しています、 ですがお二人には、私と一緒に 島の探索をしてほしいのです
【グラトニー】 しかし、スロウスを止めなくては…
【ミネルヴァ】 彼女のことは、 ラグナロク達に お任せいただければ大丈夫です
【エンヴィ】 それで、 私達に利点は あるのですか?
【ミネルヴァ】 もし、私に協力していただければ、 マスターと二人きりで過ごす時間と 完璧なデートプランをご用意します
【グラトニー】 悪い話じゃないな… その話、ボクは乗るとしよう! エンヴィはどうするんだい?
【エンヴィ】 決断が早くて、羨ましい… ええと…私はどうしましょう
【グラトニー】 モタモタしていると 置いていくぞ! ミネルヴァ、出発しよう!
【エンヴィ】 あ…あの、 やっぱり、私も行きます! 私もマスターを手に入れたいです…
【ミネルヴァ】 ありがとうございます、 お二人が一緒なら心強いです!
協定で結ばれた3人は、 ミネルヴァを先頭に ジャングルの奥へと進んでいった
その頃、ビーチでは、 ラースに怒られて傷ついたネスを、 マスターが引き続き慰めていた
【ネス】 ううっ… 私は節制してほしいと、 そうお願いしただけなのに…
うずくまるネスの肩を叩き、 ラースは勘違いしただけだよ、と マスターがなだめる
そこに、スロウスが突然降り立ち、 マスターに向かって剣を構えた
ただならぬ殺気に 気がついたグリード達も マスターの周囲に集まる
【スロウス】 あなたがマスター? 私と一緒に来てくれる? 結晶体っていうのになってもらうね
【ネス】 お待ちください! 突然現れて、 何を言い出すのですか?
状況を把握したネスがすばやく動き、 スロウスを阻止すると同時に、 マスターを自分の背後に隠す
【グリード】 剣を引きなさい、スロウス! 従わなければ、 私が相手になります
【スロウス】 私とやろうっての? いいね、本気で来なよ! 二人まとめて倒してあげる!
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