277001241 海上編 ストーリー2018年7月 パラディーゾ再生篇Ⅲ 第3幕「月影のブラック」戦闘前
【ラグナロク】 マスター! 無事でよかった…
ネスとグリード、スロウスの間に、 ラグナロクとダモクレスが降り立つ
【グリード】 あなた達も来ましたか… ですが、数の上では私達が有利です エンシェントも一人増えましたし
【ラグナロク】 ネス…! あなたもフライシュッツ達と 同じ意見?
【ネス】 現時点では…そうです 別の方法を探るべきだと 思います
グリード達は6人だが、 ラグナロクはダモクレスと2人だけだ
しかし、 ラグナロクは ひるまなかった
【ラグナロク】 おかしな話だけど、 マスターと強く共鳴しているのを 感じるの
【ラグナロク】 体の奥から力が溢れてくる… 戦いたくはないけど、 今なら、きっと負けはしないわ
【???】 みなさん、 こちらにいたんですね!
その時、 一触即発の緊迫したビーチに 場違いなほど明るい声が響き渡った
【エルキュール】 私、エルキュールです! よろしくお願いします!
【エルキュール】 わぁ…! あなたがバイブスの…! 会えて嬉しいですっ!
マスターに歩み寄ろうとする エルキュールを グリードが牽制する
【グリード】 軽々しくマスターに 近寄らないでください
【エルキュール】 えっ? あの… あなたは誰ですか?
【ラグナロク】 エルキュール、 こっちへ! 私から説明するわ
【エルキュール】 …はい、 わかりました
エルキュールは、 ラグナロクとダモクレスに合流し、 説明を受けた
【ダモクレス】 それで、 エルキュールは どうしてここへ?
【エルキュール】 ネスと一緒に目覚めたあと、 島内を探索しながら バイブスの気配を追ってきたんです
【エルキュール】 島の平和が脅かされているのは わかりましたが、 私の“希望”は、決して潰えません
【エルキュール】 マスターも島も救える、 そんな幸せな世界があると 信じます!
エルキュールの大きな声は、 マスター達にも聞こえていた
【ラース】 世迷言を! 数では拙者達に利がある! ここで勝敗を決するべきでござる!
殺気を放つラースをマスターが なだめていると、エルキュールが やってきて、ニコニコと話しかける
【エルキュール】 私たちが戦う必要は ありません! 希望は必ずあります!
【ラース】 なっ…! そなたは 何を言っているのだ?
【グリード】 ラース、下がりなさい あなたの話が通じる相手ではないわ
【スイハ】 あの、 私に話をさせてください
スイハの提案に グリードがうなずき、 ラースとマスターを連れて下がる
【スイハ】 エルキュール… いまは私達が争っている場合では ありません
【スイハ】 ここはいったん引くよう、 ラグナロクを 説得してもらえませんか?
【エルキュール】 もちろんです! それじゃ、いってきます!
ラグナロク達はエルキュールの説得を 受け入れたらしく、少し間をおいて ビーチを離れ、密林へと戻っていった
そして、気がつくと スロウスの姿も ビーチから消えていた
【ラスト】 スロウスは逃げたようですね… 彼女のことは、 今後も警戒しなくては…
その夜、ビーチで眠りにつく マスターのもとに、黒い人影が 忍び寄る
【スロウス】 ったく、めんどくさい… でも、これで終わり…
もし起きた時に動きを封じるため、 スロウスはマスターの首元に、 そっと剣を添える
【スロウス】 さぁ、私と一緒に 来てもらうね…
その時、マスターがゆっくりと 目を開け、ぼんやりした顔で スロウスを見つめる
【スロウス】 …っ!
その視線を受けて、 スロウスの手が 思わず止まる
マスターの目に映るスロウスは、 月に照らされて輝き、 天女のような美しさを放っていた
夢うつつのマスターは思わず、 綺麗だなぁ、と呟いてしまう
【スロウス】 くっ…! なに…これ? 顔が熱いし、息も苦しい…
スロウスは息苦しさで 動けなくなり、 マスターの側で片膝をつく
そこに歯磨きを終えた ネスが偶然通りがかり、 二人の姿を目撃してしまった
【ネス】 あれは…? マスターと… スロウスさん!?
バイブスの共鳴を初体験し、 その感覚に戸惑うスロウスに、 さらなる衝撃が襲いかかる
【ネス】 マスターから離れなさい! こんな夜中に、二人きりで…! ふしだらです!許しません!
目の前の光景を誤解したネスは、 スロウスを杖で ぽかぽかと叩いてきた
【スロウス】 いたたっ! んもう、めんどくさいなぁ… あなたから先にやっちゃおうかな
【ネス】 わかりました、 お受けしましょう! 私が節制というものをお教えします!
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