277001301 海上編 ストーリー2018年7月 パラディーゾ再生篇Ⅲ 第9幕「献身のエンシェント」戦闘前
マスターがブラックキラーズの説得に 成功した頃、ラグナロクは一人、 ビーチで異族と戦っていた
【異族】 グギャア!
【ラグナロク】 さっきよりも、異族の数が多い… 歪みがさらに広がっているのね
【ラグナロク】 この勢いで異族が増えていけば 私たちだけでは対処できなくなる… 急がないと…!
一方、プールには ラグナロク以外のエンシェントが 集まっていた
マスターを追ってプールに来たが、 すでに移動した後だったため、 一時休息を取ることにしたのだ
【フライシュッツ】 あれ? ラグナロクちゃんは?
【ネス】 さきほどまでエルキュールと 一緒だったはずですが…?
【ダモクレス】 あれ、エルキュールじゃない?
ミネルヴァに肩を支えられながら エルキュールがふらふらと歩いてくる
【スイハ】 …様子がおかしいですね?
【グラーシーザ】 なんだか、むなさわぎがするぞ… きゆうであればいいのだが…
エルキュールは エンシェント達の顔を見ると、 小さな声で謝った
【エルキュール】 …ごめんなさい、 ラグナロクを 止められませんでした
【ネス】 まさか… ラグナロクは一人で 行ってしまったのですか?
エルキュールは、 小さくうなずく
【フライシュッツ】 すぐに追いかけないと! はやく行こうよ!
フライシュッツの言葉に、 エルキュールは悲しげに首を振った
【エルキュール】 私は、ラグナロクの説得に 失敗したんです… 彼女を失いたくはないのに…
【エルキュール】 だからといって、 マスターを犠牲にする方法も 選ぶことはできませんでした…
【エルキュール】 答えを持たない私に、 ラグナロクを追いかける 資格はありません…!
そう言ってエルキュールは その場にへたり込んでしまう
【ミネルヴァ】 エルキュール… その答えは、まだ誰も持っていません
【ミネルヴァ】 でも、ここで諦めたら、 ラグナロクを救う道は なくなるんです
【ミネルヴァ】 きっと私にだって、 彼女を追う資格はありません… でも、私はラグナロクを追います!
【エルキュール】 ミネルヴァ…
【ミネルヴァ】 グラーシーザが言っていました、 落ち込むのは、後だって! 今は、できることをしましょう!
【エルキュール】 …はい!
エンシェント達がラグナロクを 追いかけようとした時―
ブラックキラーズとマスターが プールに降り立つ
【ミネルヴァ】 マスター! ラグナロクが…!
その切迫した表情で、 ラグナロクがいない理由を、 マスター達も察することができた
【グリード】 時間がないようですので、 簡潔にお伝えします
【グリード】 グラーシーザ、 私達はあなたの申し出を受け入れます 共闘して問題を解決しましょう
【ネス】 その申し出はとても嬉しいです… でも、なぜですか?
【グリード】 マスターが、そう望むからです 頼むと、そう言われましたから…
【グラーシーザ】 うむ、それはちょうじょう! よろしくたのむ!
グラーシーザの出した手を グリードが握り、 二人は固い握手を交わす
【フライシュッツ】 みんなで、仲良くできるんだね! すごいよ、マスターくん!
マスターも嬉しくなり、 フライシュッツと一緒になって喜ぶ
【グラーシーザ】 これは…力がわいてくる!?
【ミネルヴァ】 これが、バイブスの共鳴…?
【グリード】 さっきよりも、 強く満たされていく…?
皆がマスターとの強いつながりと、 これまでにない力の増幅を感じていた
【エルキュール】 マスター! ラグナロクを追いかけましょう! 私は、希望が必ずあると信じます!
マスターはエルキュールにうなずくと 全員でビーチを目指して出発した
【異族】 グギャギャ!
【ネス】 それにしても、異族の数が 異常に多いですね…
プールからビーチに移動する間にも、 ひっきりなしに異族が襲ってくる
【ラース】 しかし、この程度の異族、 拙者達の敵ではない!
大多数の異族を相手にしても、 力が満ち溢れるキル姫達に 少しも疲れた様子はなかった
【異族】 グアアアア!
【グラーシーザ】 むっ…? あっちに強そうなやつがいるな! あれは、あたしにまかせろ!
異族の群れに向かう グラーシーザの後を、 プライドが追いかけていく
【プライド】 へ〜い! 一人でいい格好させないデス! わたしも楽しませてよ!
【グラーシーザ】 おまえ、さっきの… どうして、あたしについてきた?
【プライド】 さっきの戦いは超ベァッドね!
【プライド】 わたしの銃弾が どれだけのグリィフを巻き起こすか、 見せてあげるんだから!
【グラーシーザ】 ははは! それはちょうじょう!
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