277001371 海上編 ストーリー2019年7月 パラディーゾ幻想襲来篇Ⅰ 第5幕「羽ばたく妖精の翼」戦闘前
【異族】 グギャ…ァァァ…
【アルマス】 はぁ…はぁ…やっと終わった あいつら、数が多すぎよ…
肩で息をするアルマスに マスターはねぎらいの言葉を掛ける
【アルマス】 はぁ… 別に、あなたのためってわけじゃ… ううん、もういいわ
【アルマス】 どうせ、今から追いかけても、 ティファレトには 追いつけないだろうし
【アルマス】 とりあえず、 この辺りを調べてみることに するわ
【アルマス】 あなたもこの島のこと 良く知らないみたいだし その方がいいでしょ
マスターは彼女の提案に頷き、 まずはビーチ周辺を 調べることになった
【アルマス】 そうね… まずはこの島のこと、説明しておくわ
【アルマス】 この島は、三日月形の島と 中心にある小島の二つで出来てるわ
【アルマス】 今、私達がいるのは 三日月形の島の外円にある 浜辺よ
真ん中には何があるの? そうマスターが尋ねると、 アルマスは首を振った
【アルマス】 よく知らない… というか行ったことがないわ
【アルマス】 行けないってことはないだろうけど、 今は気にしなくていいんじゃない?
彼女の言葉に同意し、 マスターは先を促す
【アルマス】 あとはそうね… 場所によって、 結構雰囲気が変わることぐらいね
【アルマス】 この辺りはビーチが多いけど、 別の場所はジャングルだったり、 プールだったりするわ
ラグーナ島みたいだ、とマスターが 素直な感想を漏らすと、 アルマスはそういえば、と口を開いた
【アルマス】 そういえば、 あなたって別の島から来たのよね?
マスターは頷き、浜辺から見える ラグーナ島を指差す
【アルマス】 ラグーナ島、ラグーナ島ね どんな島なの?
100人ぐらいのキル姫がいること
そして結界によって 神々の干渉を防いでいることを 伝えると、アルマスは驚いていた
【アルマス】 ええっ!? そんなにいるんだ… それに結界、ね…
【アルマス】 ということは、今は結界内に ローク島もあるの?
マスターは頷くとともに、 かつて神々に反旗を翻した エンシェントキラーズのことを話す
【アルマス】 ふぅん…ローク島とは やっぱり違うのね
【アルマス】 でも、なんでティファレトは そんな島を狙うのかしら?
【???】 そんな島だから、です
【アルマス】 …その声はっ!?
【ティファレト】 そんな憐れな島だから、 私が救いの手を差し伸べるのです
【アルマス】 どういうことよっ!?
【ティファレト】 あなたが知る必要はありません ただ、私達は私達の責務によって 動くのみ
【ティファレト】 そのためにも、 私に従ってもらいます
ティファレトはそう言って、 静かにマスターを見下ろす
【アルマス】 この人に一体、 何があるっていうの!?
【ティファレト】 もう一度言いましょう あなたが知る必要はありません
【アルマス】 ふんっ…! 眼中にないっていうの? いい加減、こっちを見なさいよっ!
【ティファレト】 なぜ阻むのです? あなたには関係のないことでしょう
【アルマス】 そうね、確かにそう でもね…この人は、私を助けたい、 そう言ってくれた
【アルマス】 そのお礼ぐらいはしないと 自分が納得できないのよ
【ティファレト】 たしかにあなたは理性的とは いえませんが、 そこまで愚かだったとは
【アルマス】 うあぁぁっ!?
【ティファレト】 今のあなたに私と争えるだけの 力などありません
【アルマス】 くっ…それでもよっ!
かなわないと思いながらも、 それでも戦い続けるアルマス
そんな姿を見ているマスターは、 ひたすらに彼女の力になりたいと 心から願った
【ティファレト】 なっ…!? これは…?
【アルマス】 なに、この光… なんだか、暖かい光が…
【アルマス】 …なんだか、力が沸いてくるっ! 心が、体が熱くて… 今なら、やれるっ!
【アルマス】 勝負よ! ティファレト
【ティファレト】 いいでしょう…神の天秤は絶対です 覆るわけがありませんっ!
Next: 277001373