27700220 海上編 ストーリー７月 プール動乱篇3部 第9幕「敗走のプール」戦闘前
【グラム】
お城に乗り込んで、
王様に直訴するしかないよ！
【蜻蛉切】
ずいぶんと
思い切ったことを言うわね
【芭蕉扇】
でも、今、この国を仕切ってるのは
王様じゃないんでしょ？
それってなんの意味があるの？
【グラム】
グングニルが言ってたでしょ
きっと二人の大臣が好き勝手やってる
せいで変なことになってるのよ
【グラム】
大臣なんて言っても
信用ならないんだからっ
王様に直接お願いするの！
【バルムンク】
王様の命令なら、
上級民も聞くでしょうし…
【グラム】
どう！？
みんなで上級民に一泡吹かせて
やろうよっ
【芭蕉扇】
一つ、いいかしら？
【グラム】
なに？
【芭蕉扇】
なんであなたが仕切ってるのよ
勝手にリーダー面しないで
【グラム】
それはっ…
じゃあ、誰だったら
納得するのよ！？
【芭蕉扇】
それはもちろん、
高貴なるこの私が！
【八咫鏡】
却下じゃな
お主についていく気にはなれん
【芭蕉扇】
なんですってぇ！
【蜻蛉切】
八咫鏡と同意見ね
それに、私の中でリーダーは
すでに決まっているわ
【アスカロン】
誰ですか？
【蜻蛉切】
アスカロン、そなたよ
ここの揉め事を解決したのは
そなたなのだから
【アスカロン】
ええっ？
私ですか！？
【八咫鏡】
うむ
それなら納得じゃ
【芭蕉扇】
まあ…
あなたなら、リーダーの座を
譲ってあげてもいいわよ
【グラム】
うん！それ良い！
アスカロン、
リーダーになってよ！
【バルムンク】
私達がサポートするから
【アスカロン】
私がみんなを率いて、王様に直訴…
【アスカロン】
…分かりました
それでみんなが幸せになるのなら、
頑張ってみます！
【アスカロン】
お願いします！
ロンギヌス様に会わせて下さいっ
【八咫鏡】
わらわ達は直訴に来たのじゃー！
誰ぞ取り次がんかーっ
【クラウ・ソラス】
騒々しいぞ
なんだ、あなた達は？
【アスカロン】
私はアスカロンといいますっ
王様の側近の方ですか？
【クラウ・ソラス】
いかにも
私は右大臣クラウ・ソラスだ
【アスカロン】
クラウ・ソラス様、
ロンギヌス様に会わせて下さい！
【クラウ・ソラス】
ならん
陛下はお忙しい身だ
【グラム】
そんなこと言って、会わせられない
理由が他にあるんじゃないの！？
【バルムンク】
私達も覚悟を決めて来ましたっ
簡単には引き下がれないんです！
【クラウ・ソラス】
ほほう…覚悟か
その言葉に偽りはないな？
【アスカロン】
はい！
身分不相応なのは分かっています
それでも、お会いしたいんです！
【クラウ・ソラス】
では、私も遠慮なくいこう
ミトゥム、ミョルニル、
周りの者達は任せた
【ミョルニル】
は～い！みんな、
ぺったんこにしてあげるよ～
【ミトゥム】
よっしゃ～！
今度こそ、いっくぜぇぇぇっ！
【アスカロン】
待って下さい！
私達は争いに来たわけではなくて…
【クラウ・ソラス】
覚悟をして来たのだろう？
ならば、このような事態も想定して
しかるべきだ
【クラウ・ソラス】
それとも、自分の言うことは誰しも
優しく聞いてくれるものだと
思っていたのか？
【アスカロン】
それはっ…
【クラウ・ソラス】
一対一でケジメをつけてやろう
さあ、構えろ！
【アスカロン】
私は…
みんなで幸せになりたい
だけなのにっ…
【クラウ・ソラス】
これが不敗の剣だ！
【アスカロン】
くぅっ…！
うそ…こんなところで…
【クラウ・ソラス】
この程度か…覚悟が聞いて呆れるな
あなたには理想を掲げるだけの
信念がない！
【クラウ・ソラス】
そのような腑抜けた剣で
事を成せると思うな！！
【ミョルニル】
わ～い！
みんな、ぺったんこになったよ～！
【ミトゥム】
おっしゃぁ！
ミトゥム様、大勝利！
【グラム】
なんなの…こいつら…？
【蜻蛉切】
私に膝を突かせるなんて…
【クラウ・ソラス】
全員、倒したようだな
捕まえて牢に放り込め！
【シストルム】 それはちょっと待って欲しいにゃ
【クラウ・ソラス】
何者だ！？
【シストルム】
ボク、シストルム！
その子達を捕まえるのは
やめて欲しいにゃ～
【ミトゥム】
なんだ、お前！
ミトゥム様とやろうってのか…
うわわわわ！？
【ミョルニル】
わぁ～！すばしっこいね～っ
待て待て～！
【シストルム】
ニャハハ！
鬼さん、こちらだにゃ～っ
【クラウ・ソラス】
二人とも惑わされるな！
…ああ、もうっ
【バルムンク】
…なんだかよく分からないけど、
今のうちに逃げようっ
【アスカロン】
うん…
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