277006061 海上編 ストーリー2021年7月 サマーメモリー・プレッジ篇Ⅱ 第3幕「鉄壁のサーフボード」戦闘前
【ティルフィング】 マスター、しっかりしてください!
ティルフィングがマスターのお腹を 押すと、マスターの口から ピューと水が飛び出る
【アルマス】 …浮き輪じゃ、 異族に襲われたら ひとたまりもないわね
【盤古】 …打つ手なしだな
【ティルフィング】 何かありませんかね? 浮き輪よりも丈夫で…
【アルマス】 異族を振り切れるほどの スピードが出るものが いいわよね?
【ティルフィング】 そうですね 異族に襲われても マスターを守れる方法が必要です
【イージス】 守る? フッ!そういうことなら 私の出番だな!
【ティルフィング】 あ、イージスさん
【イージス】 あらゆる脅威を防ぐ、 絶対の盾! それが私だ!
【アルマス】 ……
【ティルフィング】 ……
【イージス】 あれ? なに、そのリアクション 私、なんか失敗した?
【イージス】 ちょ、ちょっと待って…! そこで待機ねっ! 逃げちゃダメよ!
そう言ってイージスは そそくさとサーフボードから ノートを取り出す
【イージス】 えーっと、 滑ったときはどうすれば いいのかしら?
ノートをぺらぺらと めくり始めるイージス
【アルマス】 いや、滑ったとかじゃなくて どうやってマスターを 守るのかなって思って
【イージス】 そんなの簡単だわ! こうするのよ!
イージスが持っている サーフボードを立てる
【ティルフィング】 あの、地上の話ではなく 海の中の話なんです
【イージス】 む? 詳しく説明してくれ
【ティルフィング】 はい、えっと…
【イージス】 なるほどな ちょっと待っててくれ
イージスがノートをぺらぺらと めくり始める
【イージス】 えーと、海を渡っている途中に 異族に襲われて、マスターを 守る方法…と
【アルマス】 さすがに、そんな ピンポイントな場合のことは 想定してないんじゃない?
【イージス】 あった!
【アルマス】 うそっ!
【イージス】 フッ!安心しろ 私があの離れ小島に 安全に送り届けてやろう
【ティルフィング】 どうするんですか?
【イージス】 これを使うんだ!
イージスが、ドンと サーフボードを地面に刺す
【アルマス】 さっきと同じじゃない!?
【イージス】 いや、違うんだ! えっとだな、これを こうして……
イージスが立てていた サーフボードを押すと サーフボードが倒れる
【アルマス】 ……
【ティルフィング】 ……
【イージス】 ちょ、ちょっと そんな目で見ないで!
【イージス】 説明するより、 やってみせた方が早いわ 行くわよ、隊長!
そう自信満々に歩き出す イージスだったが…
【イージス】 ぐえっ…!
【ティルフィング】 きゃあっ…!
浜辺の石ころに躓き ティルフィングに抱き着く 形になってしまう
【アルマス】 絶・先行きが不安ね…
【イージス】 隊長、しっかり捕まってて! 一気に行くわよ!
【アルマス】 なるほど
【ティルフィング】 サーフィンで向こう側まで 行くわけですね
【アルマス】 あれなら、異族が出ても 撒けそうね
【ティルフィング】 もう少しで 島に着きそうです 私達も行きましょう!
【アルマス】 そうね
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