277006161 海上編 ストーリー2021年7月 サマーメモリー・プレッジ篇Ⅵ 第1幕「特別な線香花火」戦闘前
青い海に浮かぶ常夏の島、 ラグーナ島
その島ではキル姫達が 外敵から島を守る使命を持ち 日々戦い続ける
マスターとティルフィングは マスターとキル姫が結ぶ 特殊な誓約があるという話を耳にした
その誓約を結んでみたいという ティルフィングに、マスターは やってみようとこたえる
アルマスや盤古、イージスも加わり 『誓詞印紙』をもらうため フェイルノートを訪ねた
そしてフェイルノートの発見した 「デバイス」をグランテピエに 修理してもらい、誓詞印紙を入手する
フェイルノートは誓約に必要な 条件として試練と絆、 想い出について教えてくれた
想い出作りのために 花火を楽しむマスター達
しかしカシウスは 最後の線香花火がないことに 納得いかないようだった――
【カシウス】 線香花火… どうしてないの…
そんなにカシウスが線香花火が 好きだなんて知らなかったよ と、マスター
【カシウス】 儚い火花に込められた想い… それは揺らめく魂の足跡
【カシウス】 瞬く生命の煌めきを映し取った 花火は短編映画のように 二人の想い出を彩るはずよ
【グランテピエ】 なるほど、ね さすがカシウスだね
【アルマス】 お姉ちゃん、どういうこと?
【グランテピエ】 線香花火ってね、人生に 例えられることがあるんだって ほら、燃え方が変化するでしょ?
【グランテピエ】 その火花を見つめながら 人生に触れることで 二人の強い想い出になるんだって
【ティルフィング】 強い想い出… つまり、誓約に線香花火が 必要なんですね?
【グランテピエ】 そうみたい、だね
【カシウス】 普通の花火ではダメ… 誓約には特別仕様の 線香花火が必要…
【カシウス】 自らの手で人生を紡ぐの 始まりから終わりまでを…
【ティルフィング】 つまり、材料を探すところから 始めなくてはいけないのですね
【カシウス】 そう、それは試練でもあるわ 艱難辛苦を越えて生まれた絆は 誓約の理すら変えられるの
【カシウス】 試練を超えて得た特殊なマナは 理に干渉できる唯一の雫よ
【グランテピエ】 フェイルノートがくれたのは カシウス達と同じ誓詞印紙だから そのインクで書き換えるんだね
【イージス】 なるほどな…
【アルマス】 お姉ちゃん、随分と詳しいのね
【グランテピエ】 ふふっ カシウスの誓約を手伝ったからね
【アルマス】 あ… それ、お姉ちゃんと逸れて 私は手伝えなかったやつだ…
【アルマス】 でも、線香花火の材料も作り方も 知らないわよ?
【グランテピエ】 アルマス、大丈夫だよ お姉ちゃんに任せて、ね ちゃんと教えてあげる
【アルマス】 本当に? お姉ちゃんてやっぱりすごいわ!
【グランテピエ】 一般的な線香花火に使うのは 黒色火薬なんだけど…
【グランテピエ】 特別仕様の線香花火には なにを使えばいいんだろう、ね
【ティルフィング】 それが見つからなければ、 誓約はできないんですよね… あと一歩なのに…
そういってティルフィングは 不安そうな表情を見せる
【アルマス】 そんな顔しないの、 どうせなら楽しくやりましょ! 宝探しみたいで面白いじゃない
マスターもアルマスに同意する
【ティルフィング】 宝探しですか… そうですね、ふふっ
【グランテピエ】 うん… でも、今日はもう遅いから 続きはまた明日にしようか
マスターが花火を片付けるために 海に近づくと、暗闇から 唸るような声が聞こえてきた
【ティルフィング】 マスター、異族です! 下がってください、ここは私が…
【グランテピエ】 ティルフィング、無理しないで 私も一緒に戦うよ
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