277006183 海上編 ストーリー2021年7月 サマーメモリー・プレッジ篇Ⅵ 第3幕「ひと夏の残火の誓い」戦闘後
マスターはティルフィングから プールに呼び出されていた
【ティルフィング】 あ、マスター 呼び出したりしてすみません…
【ティルフィング】 たいした話ではないんです、 ただ、マスターに感謝の気持ちを お伝えしておきたくて…
【ティルフィング】 あなたのおかげで この夏は特別な夏になりました
【ティルフィング】 マスターとたくさん一緒にいられて 本当に嬉しかったです
【ティルフィング】 これからもずっと、 よろしくお願いしますね、マスター
もちろんだよ と、マスターは微笑む
【ティルフィング】 ふふっ…
そうだ、ちょっと早いけど、 ここで花火しちゃおうか と、マスターが言い出す
【ティルフィング】 それはダメです!
ティルフィングがめずらしく 大きな声を出したので、 マスターは驚いた
【ティルフィング】 あ、すみません…
【ティルフィング】 私は正々堂々と マスターと誓約を結びたいんです… みんなにも認めてもらいたいんです
【アルマス】 よく言ったわ、ティルフィング! それでこそ私のライバルよ!
いつの間にかアルマス達が プールに集まっていた
【イージス】 でも、二人だけの儀式というのも 憧れちゃうなぁ… 台本を用意しておかなくちゃ!
【盤古】 どうした、リク…え?うん…うん、 マスターは…乙女心に、うといな ティルフィングに、同情するぞ
【ティファレト】 でも、そんな主様だから いいんですよね?
【カシウス】 お館様は… 鈍感だけれど、とても優しいの
【フェイルノート】 お前様には、もっと自分が マスターであるという自覚を 持ってほしいわ
【フェイルノート】 お前様のあまねく選択が 私達の運命を左右するのだと いうことを…ね
【グランテピエ】 私はね、不器用で一生懸命な君が 可愛いなって思ってるよ
みんな急にどうしたの? と、戸惑うマスターの背中を アルマスが叩く
【アルマス】 もう、鈍感なんだから! 私達もマスターと誓約したいって 言ってるのよ!
【アルマス】 ティルフィングのことは好きだけど やっぱり自分の気持ちに 嘘はつけないの!
【ティルフィング】 アルマスさんなら、 きっとそう言うと思ってました 私だって…この想いは譲れません!
【アルマス】 さあ、マスター! あなたは誰を選ぶの?
【ティルフィング】 マスター、選んでください! アナタだけのキル姫を…
その後、砂浜にて…
【ティルフィング】 マスター、お待たせしました
ティルフィングが駆け寄ってくる 今日は一緒に島の見回りを することになっていた
【ティルフィング】 それにしても…便利ですよね 待ち合わせも簡単になりました
ティルフィングはそう言って デバイスを見つめる
あのデバイスはフェイルノートと グランテピエにより量産に成功し、 全キル姫に支給されることになった
【アルマス】 マスター、ティルフィング! 二人とも早すぎるわよ!
アルマスがビーチの向こうから 駆け寄ってくる
【アルマス】 私、遅刻じゃないわよね? ギリギリセーフでしょ?
アルマスはそう言って汗をふく 大丈夫だよ、とマスターはこたえて 飲み物を差し出した
【アルマス】 ありがと! はぁ…落ち着いたわ
【アルマス】 そうだ、例の誓約のこと、 もう島中で噂になってるわね
【ティルフィング】 そうなんですか? どんな噂ですか?
【アルマス】 マスターが誰を選んだのかって その話題で盛り上がってたわよ
【ティルフィング】 それは、そうですよね…
【アルマス】 もちろん、私はなにも 言わないけどね… まあ、バレるのも時間の問題よね
マスターの元にもキル姫達からの 質問が殺到していたが それについては沈黙を守っていた
【ティルフィング】 ふふっ… もう少しだけ この秘密を楽しみませんか?
【アルマス】 そうね! せめて、この夏が終わるまでは 私達だけの想い出にしましょ!
三人は顔を合わせて笑い合う この夏はマスターにとっても 特別な季節となった
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