290101033 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第1章 エデンクライシス-始動- 第1話 魔弾の錬成-3 戦闘後
【ラグナロク】 ブリューナク、フラガラッハ 二人とも助かったわ あなた達のマスターはどこ?
【ブリューナク】 ブリューナクのマスターか それなら、そこにいる
【アルマス】 えっ? 私の後ろ? …誰もいないわよ
【ブリューナク】 そうではない ブリューナクのキラーズは お前のバイブスと適合した
【ブリューナク】 これまでマスターと呼べる存在に 出会うことはなかったが、 ついに変更するときがきた
【ブリューナク】 お前がブリューナクのマスターだ
【アルマス】 …はぁ!? 私、キル姫なのよっ キル姫がマスターだなんて
【ラグナロク】 マスターのいないキル姫が まだいたのね それにしても、アルマスと…
【ラグナロク】 確かに珍しいことだけれど、 私も今までミネルヴァ達のキラーズと バイブスを共鳴させていたわ
【ラグナロク】 今はあなたの中にバイブスがあるの だから、キル姫でありながら マスターになることもあり得るわね
【アルマス】 それは…理屈は分かるけど、 急にマスターって言われても…
【フラガラッハ】 いいのよ、マスター わたしの美貌に気が引けてしまって いるのね
【フラガラッハ】 でも、心配しないで わたしの美貌は同性でも魅了して しまうの
【フラガラッハ】 マスターは胸を張ってわたしの 美貌に見惚れていていいのよ
【アルマス】 あなたも適合してるのっ? あと、その自信は何なのっ?
【ブリューナク】 理解した では、お前の名前を教えて欲しい
【ブリューナク】 ブリューナクはマスターのことを 名前で呼ぶ
【ブリューナク】 これでマスターの責務という重圧も 幾らか薄まるだろう
【アルマス】 こっちはこっちで察しが良すぎる 気遣いしてくるわねっ
【ラグナロク】 話が早くて助かるわ 彼女はアルマスよ 私はラグナロク
【ブリューナク】 ラグナロクのことは先刻承知だ 教会が消滅したことも把握している
【フラガラッハ】 ティルフィング達が怖いことを 言っていたわね 人々を選定するとか
【ラグナロク】 その話、詳しく聞かせて!
【アルマス】 “擬彩されし不可逆世界” 《インテグラルノア》は 進んでいるのね…
【アルマス】 ユグドラシルに急がないとっ
【ラグナロク】 ええ 二人とも、近くの町まで案内して もらえる?
【ブリューナク】 了解 だが、その依頼には一つ齟齬がある ブリューナク達は二人ではない
【アルマス】 二人じゃない? でも、あなたとそっちの――
【ゲイボルグ】 ブリューナク、ここはまだ私の 出る幕ではない しかるべきときに呼んで欲しい
【アルマス】 うわっ? もう一人出た!!
【ゲイボルグ】 貴様が私のマスターか ゲイボルグだ
【ゲイボルグ】 しかるべきタイミングで呼んでほしい そのときは必ず期待以上の結果を 約束しよう
【アルマス】 今の、何っ? あっという間にどこか行ったみたい だけど…
【ブリューナク】 ゲイボルグは切り札として有用だ ブリューナクが保証する
【フラガラッハ】 あの子、恥ずかしがり屋なの 代わりにわたしを存分にご覧に なって
【アルマス】 …ラグナロク、このキル姫達 面倒くさそうなんだけど
【ラグナロク】 適合したのはあなたよ 類は友を呼ぶって言うでしょ
【アルマス】 私は面倒くさくないわよ!
【ブリューナク】 いいだろう 命令があるまで極力、存在感を 消して同行しよう
【アルマス】 だから、その察しの良さ!
【フラガラッハ】 ふふふ マスターは楽しい方ね
【アルマス】 ううっ… 私、本当にマスターなんて やれるの?
【ラグナロク】 戦闘においては間違いなく頼りに なるキル姫達よ 気をしっかり持って
【アルマス】 ああ、もう! それじゃ行くわよ
【アルマス】 ラグナロク、 私の肩に掴まって
【ラグナロク】 いえ、その必要はないわ 一人で歩けるようになったから
【アルマス】 体調が良くなってきたってこと? あなたの体、どうなってるのよ…
【ラグナロク】 私にもよく分からないけれど、 一人で歩けるわ いきましょう
【アルマス】 そう それなら、いいんだけど…
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