290103006 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第1章 エデンクライシス-始動- 第3話 理想に殉じる者達よ-6
【ネス】
プタハママ、おかえりなさ～い！
【プタハ】
おお、ネス
良い子にしておったか？
【ネス】
うん！
わたし、規律正しく良い子にしてたよ
だから～
【プタハ】
ああ
頭を撫でてやろう
ネスは本当に良い子だ
【ネス】
うふふふふ…うれしいです
プタハママ、だ～いすきっ♪
【ラグナロク】
…………
【アルマス】 …………
【ネス】
えっ…きゃあぁぁぁぁ！！
【フライシュッツ】
うふふ～♪
ネスちゃんも甘えたかったんだよね～
おねーちゃんともはぐしよ～っ
【ダモクレス】
うんうん
愛さえあれば問題ない！
【ネス】
ち…違うんですっ…
これは…そういうのではないんですっ
【ラグナロク】
安心して、ネス
私達は何もあなたを責めたりしないわ
むしろホッとしているの
【ラグナロク】
屈託のない笑顔を見せる
あなたを見ることができて
【ネス】
違うんです…！
違うんですよ…！
わたしは規律にのっとって…
【ネス】
あう…ううっ
うあぁぁぁぁぁん…！
【プタハ】
どこに行くのだ、ネスよっ
【フライシュッツ】
ネスちゃん、はぐしようよ～っ
【アルマス】 …今はそっとしておくべきよね
【ラグナロク】
そうね
それにしても、あのネスが…
どんな力を使ったというの？
【プタハ】
我は特に何も
だが、気づくと大抵の者は
あのようになる
【アルマス】 それ、余計怖いわよっ
【ケラウノス】
いいね～♪
私も年上のお姉さんに思い切り
甘やかされたいな～♪
【アルマス】 それより、追っ手の方はいいのっ？ すぐに異族達がこの村に攻めてくる わよっ
【プタハ】
それについては、安心して良いぞ
この村には我が結界を張っておる
【プタハ】
たとえブラフマーストラや
ヴァジュラの火力であっても
この結界は破れはせぬ
【アルマス】 随分、自信があるみたいだけど… あなた、そんなに強いの？
【プタハ】
ふむ
そなたの言う「強さ」が戦闘力のこと
を指すのであれば…
【プタハ】
我の強さはそれほどでもない
【アルマス】 だったら…！
【プタハ】
しかし、こと守りにおいては
最強の一人と自負しておるぞ
【アルマス】 そうなの！？ 何で守りに関しては強いのよっ？
【プタハ】
そなた、この世で最も強い包容力を
持つものは何だと思う？
【アルマス】 最も強い包容力？ そんなの…考えたこともないわ
【プタハ】
それはな
母性なのだ
【アルマス】 母性…！？
【プタハ】
母性は全ての子らを慈しみ、守り、
包み込む最強の結界
【プタハ】
故に、我の母性によって構築された
“母性結界”に包まれた者達は
決して外敵に侵されることはないのだ
【アルマス】 母性結界…！？
【プタハ】
安心したであろう？
【アルマス】 …………何なの、これ？ かつてない感情が私の中に 渦巻いてるんだけど
【ラグナロク】
アルマス、一旦、深呼吸して
母性の息吹を受け入れましょう
【アルマス】 待って、ラグナロク！ あなたまでそっち側にいかないで！
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