290103008 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第1章 エデンクライシス-始動- 第3話 理想に殉じる者達よ-8
トントン…トントン…
チュンチュン♪ チュンチュン♪
【アルマス】 うう~ん…
【プタハ】 アルマスよ、 そろそろ起きる時間であるぞ
【アルマス】 うう~ん… あと五分…
【プタハ】 そのようなことを言って、 毎朝寝坊しておるではないか 早う起きるのだ
【アルマス】 も~っ… ママ、布団取らないでよ~…
【プタハ】 おはよう、アルマス 早う顔を洗うのだぞ 皆、もう起きておる故
【アルマス】 う~ん… もう朝か~… ふわあああっ
【アルマス】 おはよー
【アポロン】 アルマス、おっはよ! 今日もお日様が気持ちいいねっ
【アルマス】 朝っぱらから元気ねー…
【フライシュッツ】 アルマスちゃん、おはようの はぐだよ、はぐ~♪
【アルマス】 わっぷ… 毎朝毎朝、抱きついてこないでよ
【ダモクレス】 わ~! アルマス、おはよう!
【アルマス】 ダモクレスも毎朝 驚かせようとするの、やめて!
【ダモクレス】 これはクレスの愛情表現だよ~♪
【アルマス】 バカなこと言ってないで、 さっさとテーブルにつきなさいよ 朝ご飯食べないと
【ラグナロク】 おはよう、アルマス
【アルマス】 あ! もう、ラグナロクが来ちゃった 朝ご飯いいやっ
【プタハ】 それはならぬ 朝食を抜いては力が出ぬぞ
【アルマス】 そんなこと言っても ラグナロクがっ
【ラグナロク】 私はここで待ってるから、 早く食べて
【プタハ】 ラグナロク、いつもすまぬ アルマスは寝坊してばかりで…
【ラグナロク】 大丈夫です 知ってますから
【プタハ】 ほほほ 二人は幼き頃より姉妹のように 育ってきたからのう
【アポロン】 ラグナロクも家族になっちゃえば いいのに~♪
【ラグナロク】 えっ…それって…
【アルマス】 アポロン! ラグナロクが困ってるでしょっ
【ラグナロク】 私は…別に…
【プタハ】 ほほほ 仲良きことは美しきかな
【一同】 アハハハハハハハ!
【アルマス】 じゃない!
【アルマス】 何が「アハハハハハハハ!」よ! 何なのよ、これっ?
【アルマス】 いつからプタハが私の母親に なったの!?
【アルマス】 とある家族の、 騒がしくも和やかな朝の風景みたいな ことをやってる場合じゃないでしょ!
【ブリューナク】 おはよう、みんな プタハ、ブリューナクは新聞の所在を 知らせるよう要求する
【アルマス】 マイペースに続けようとしないで! ブリューナクは何役なのよっ?
【ブリューナク】 無論、ブリューナクは父親だ アルマスは反抗期の娘であると 認識している
【アルマス】 私のこれは反抗期じゃないわ! おかしいのはそっちだからねっ
【フラガラッハ】 ふふっ 私は隣の家に住む憧れのお姉さんよ
【フラガラッハ】 さあ、マスター 私に見惚れていらして
【アルマス】 無理やり出てこなくていいからっ みんな正気に戻って!
【ネス】 これで分かっていただけましたよね?
【アルマス】 ネス! 一体、何が起きてるのっ?
【ネス】 プタハの母性結界によって、 皆さんは強制的に家族団らんを 演じさせられていたのです
【ネス】 つまり! わたしが…子どもっぽい言動を取って しまっていたのも仕方ないことで…
【プタハ】 おお、ネスよ! 今までどこに行っておったのだ?
【ネス】 いけません…! それ以上、近づくと規律違反ですよっ
【プタハ】 何を言っておるのだ? 母が娘に近づいてはならぬなどという 残酷な規律などあるものか
【プタハ】 さあ、おいで そなたのために甘いお菓子を作って おいたのだ
【プタハ】 我と一緒に食べようではないか 間違い探しの絵本も新しいものを 買っておいたぞ
【ネス】 わたしは…そのような誘惑には…
【プタハ】 もう我に頭を 撫でさせてはくれぬのか? 寂しいのう…
【ネス】 あうっ…ううう… プタハママ~♪
【アルマス】 誘惑に負けたーっ!?
【プタハ】 ふむ… 実は我も驚いておるのだ
【アルマス】 何を今更…
【プタハ】 確かに我の母性結界は強力だと 自負しておるが、そなた達と会って から、より力が増しておるようでな
【プタハ】 アルマスよ そなたのことを本当の娘のように 愛おしく思っておるのだぞ
【アルマス】 待って! お願いだから頭を冷やしてっ
【ラグナロク】 きっと二人は魂の母娘なのよ 運命的な出会いね
【アルマス】 ラグナロクもいい加減にして! あと、何で幼馴染みポジション だったの?
【ラグナロク】 細かいことは気にしないで それより、バイブスとキラーズが 適合しているのよ
【アルマス】 プタハと私が共鳴してるってこと? 参ったわね…
【プタハ】 なるほど 道理で、そなたのことをマスターと 呼びたくて仕方なかったのだな
【アルマス】 だったら、素直にそう呼んで! 娘とか話がややこしくなるでしょっ
【プタハ】 実の母と慕ってくれて良いのだぞ
【アルマス】 遠慮しておくわ…
【ラグナロク】 アルマスをマスターと認めるのなら プタハもパラシュ達との戦いに 力を貸して欲しいのだけど
【プタハ】 ふむ 我は母として実家を守らねばならぬ からのう…
【プタハ】 帰るべき場所がなくなってしまっては 娘も悲しもう
【アルマス】 せめて名前で呼んで
【ネス】 こほんっ…お話は済みましたか? それではさっそく…
【ネス】 みなさん! わたし達には大切な使命があります! 規律正しくいきましょうっ
【ネス】 作戦はわたしが考えておきました わたしの指揮に従って規律正しく 戦えば勝利は間違いありま――
【プタハ】 ネスよ、ほっぺにクリームが ついておるぞ
【ネス】 あううっ… 自分で拭けますぅっ
【アルマス】 最後まで言えてなかったけど、 勝機があるのねっ? なら、討って出るわよ!
【ダモクレス】 何だ、もう出発なのか? クレスはもっと遊んでいたかったな~
【フライシュッツ】 プタハちゃ~ん きっと帰ってくるからね~っ
【プタハ】 よしよし そなたは体ばかり大きくなって 甘えたがりは変わらぬのう
【アルマス】 ほら、行くわよ!
【ケラウノス】 丁度いいタイミングだったね~ 向こうも動き出したよ
【アルマス】 ケラウノス!? そういえば、どこ行ってたの?
【ケラウノス】 いや~、プタハは母親感強すぎるから あんまり側にいると危ないな~って 思って結界の外にいたんだよね
【アルマス】 上手く逃げたわね
【ケラウノス】 それより急いだ方がいいよ さっき町の方で何本か光の柱が 上がっていったと思ったら
【ケラウノス】 パラシュ達が こっちに向かってくるのが 見えたんだよね~
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