290401010 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第4章 世界樹の子-インベイジョン- 第1話 ユグドラシルへ‐1
「ネオ・ラグナロク」の信者に 捕らえられたカミト
彼らはキル姫を信奉し、 奏官は処刑すべしと考える 集団だった
アスカロン達の助けもあり、 辛くも逃げ出したカミトは
導かれるように 特務機関ラグナロクの建物へと 辿り着く
しかし、そこには巨大な化け物が 迫っていた
窮地に立たされる中、 カミトは自ら動くことを決意する
命がけで手に入れた「力」を使い 彼は魔獣化したキラーメイルを 浄化した
さらに、正気を取り戻した キラーメイル・マサムネとともに 巨大な化け物をも打ち破る
喜びに沸くカミト達
だが、「絶望」は蠢きだした ばかりだった
運命の輪は回り続ける――
【???】 GYAAAAAAAAAAAAAAA AAAAAAAAAAAAAAA!!
【カミト】 巨大な化け物が… あっちこっちに…
【グリモワール】 霧のせいであまりよく見えないけど 数十体はいるわね
【マサムネ】 …今のところ、こっちに向かってくる 気配はないが まいったな
【アスカロン】 どの化け物も強そうで…羨ましい
【アスカロン】 あ、そのっ 何体やってこようと、 マスターの御身は必ず守ります!
【カミト】 この世界がおかしくなってるのは 分かっていたけど…
【カミト】 このままじゃ、 どんどん酷くなっていきそうだ… 早く原因を突き止めないとっ
【カミト】 アスカロン! グリモワール! それと、マサムネ!
【マサムネ】 何だ?
【カミト】 一旦、さっきの部屋に戻ろう ヴァリン博士が何か情報を残して くれてるかもっ
【カミト】 これから僕達がどうすればいいのか ヒントが掴めるかもしれない!
【マサムネ】 そうだな それが良さそうだ
【グリモワール】 本当、人が変わったみたいに 積極的になったわね いいわ、従ってあげる
【アスカロン】 それでは皆さん、急ぎましょう!
【カミト】 …とはいえ、この辺りの資料は 難しすぎて僕には さっぱりなんだよなあ
【グリモワール】 ワタシも専門外ね… こっちの資料は魔術的なものみたい だから読めそうだけど
【マサムネ】 …………
【マサムネ】 そうか 博士は最後まで俺達のことを 考えてくれていたんだな
【カミト】 マサムネ、 その資料が理解できるのっ?
【マサムネ】 こう見えて、医者志望だったんだ ある程度は分かる
【マサムネ】 これは…生体実験のデータか… 懐かしくもあるが、 今はどうでもいい
【マサムネ】 俺はここで資料を漁ってみる あんた達は 他を調べてみてくれないか?
【カミト】 そうだね… じゃあ、任せるよ
【グリモワール】 ワタシも残るわ 魔術関連の資料があるから
【マサムネ】 …まだ警戒してるってわけか まあ、悪くない判断だ
【グリモワール】 何のこと? あまりワタシを怒らせないでね
【カミト】 あはは… 二人とも、仲良くね…
【グリモワール】 大丈夫よ アスカロン、マスターをお願いね
【アスカロン】 はい! この身に代えてもお守りします!
【カミト】 じゃあ、行こうか
【カミト】 グリモワールはまだマサムネのことを 信用してないんだろうな… だから監視のために残ってくれたんだ
【カミト】 僕ももっとしっかりしないと! 兄貴のようにっ…
【カミト】 兄貴…無事でいるよね…?
【カミト】 早く兄貴を捜しに行きたいけど… 不気味な霧や巨大な化け物のことも 気になるし…
【アスカロン】 マスター!
【カミト】 ど、どうしたのっ?
【アスカロン】 気配がします… 恐らく、キル姫のものです
【カミト】 キル姫!? まさか、シユウと兄貴っ
【アスカロン】 ごめんなさい… シユウの気配とは違うみたいです それと…大勢の人の気配もします…
【カミト】 そっか… 大勢の人…? それって…
【カミト】 「ネオ・ラグナロク」の人達が 追ってきたのかもっ…
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