290401080 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第4章 世界樹の子-インベイジョン- 第1話 ユグドラシルへ‐8
【オルフェ】 ようこそ、幼い奏官くん 私はオルフェ・リファール
【オルフェ】 少々手荒な招待になってしまって すまないね
【オルフェ】 君達が私の領地で暴れるものだから 緊急事態と判断して、 拘束させてもらったよ
【カミト】 それは…僕達も身を守ろうとした だけなんですけど… ご迷惑をおかけしてすみません…
【カミト】 何だか僕、捕まってばかりだな…
【オルフェ】 素直なのは良いことだ 安心して欲しい 君達に害を成すつもりはないよ
【オルフェ】 別室に待機させている君のキル姫と …キラーメイルだったかな? 全員、無事だ
【カミト】 あのっ 僕達はただ、ここを通りたかった だけなんです
【カミト】 もう、あんな騒ぎは起こしませんから このまま通してもらえませんか?
【オルフェ】 ここを通って… どこに行くつもりなのかな?
【カミト】 それは…ユグドラシルです!
【オルフェ】 ほほう それはまた、どうして?
【カミト】 今、地上で起きている異変の原因が ユグドラシルにあるからです
【オルフェ】 …それは、 どこで手に入れた情報だ?
【カミト】 …………
【カミト】 ラグナロク機関でのことを、 この人に話してもいいのかな? でも…
【カミト】 信じてもらえるか分からないし 話をややこしくするだけかも…
【カミト】 それは…言えません
【オルフェ】 それでは信用できないな ここを通すわけにはいかないね
【カミト】 そうですか… だったら、遠回りになりますけど オルフェさんの領地は通りません
【カミト】 それならオルフェさんの迷惑には なりませんよね?
【オルフェ】 フッ… 君、名前は何といったかな?
【カミト】 カミトです
【オルフェ】 カミトくん 私も異変の原因には大変興味がある できれば解決したい
【オルフェ】 しかし私は奏官としてここを動く わけにはいかない そこで、どうだろう?
【オルフェ】 私が君達を支援しよう その代わり、君が得た情報を私にも 教えて欲しい
【オルフェ】 自分で言うのもなんだが、 私を味方につけておくのは 君達にとって得だよ
【カミト】 ええと…
【グリモワール】 それで提案を受けたっていうの!? いい加減にしなさい!
【カミト】 ダメだったかな…?
【グリモワール】 相手はキミを利用する気満々なのよ! お人好し過ぎて呆れるわ!
【アスカロン】 マスター! ここは私が身代わりにっ
【グリモワール】 そういう問題じゃないから!
【マサムネ】 俺はいいと思うぞ
【グリモワール】 何ですって!?
【マサムネ】 オルフェって奏官が俺達を利用 しようとしているとしても
【マサムネ】 そのことが分かってるのなら、 対処のしようはいくらでもある
【マサムネ】 お互いに利用し合えば良いんだよ 端から信頼関係なんてないんだ
【マサムネ】 利害が一致していれば、十分だろ
【マサムネ】 まあ、奴にとってどんな利が あるのかは分からないけどな
【グリモワール】 はんっ 言ってくれるじゃない
【マサムネ】 それとも、自分のマスターを守る 自信がないのか? グリモワール
【グリモワール】 あまりワタシを怒らせないで!
【カミト】 うわっ? グリモワール、落ち着いてっ
【グリモワール】 誰のせいだと思ってるのよ!
【カミト】 ごめん… でも、決めたんだ 何としてもユグドラシルに行く
【カミト】 そのためなら、 利用されても構わない
【グリモワール】 …そこまで言うなら、 従ってあげるわよ
【アスカロン】 ふふっ グリモワールもマスターの成長が 嬉しいんですね!
【グリモワール】 アスカロン… 黙らないと焼き払うわよ!
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