290402050 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第4章 世界樹の子-インベイジョン- 第２話 絶望の到来‐5
【カミト】 あぐぅっ…！ 腕がぁぁっ…！
【グリモワール】
アスカロン、マスターを押さえて！
術式を刻み直すわ！
【アスカロン】
は、はいっ
マスター、ごめんなさい！
【カミト】 ぐぅぅっ…
【マサムネ】
その義手…
かなり負担がかかるようだな
【マサムネ】
一度、医者に診せた方が良いと
思うが…
【グリモワール】
ただの医者に診せたところで
どうにもならないわよ！
【ブリューナク】
それに、わざわざ人気のないところを
探したんだ
こんなところに医者はいない
【カミト】 ううっ… ごめん、みんな…
【グリモワール】
キミは黙ってなさい！
【ピサール】
うぅ～ん…
そんなに苦しいなら、
楽園に送ってあげよっか～？
【アスカロン】
それはダメですっ
マスターは死なせません！
【ピサール】
死だけが楽園への道なのに～
【？？？】 ああ、こんなところにいたんだね 見つけられて良かったよ
【アスカロン】
誰ですか！？
【アスカロン】
…あなたは、馬に乗っていた
キラーメイルですよねっ？
【デュランダル】
まぁ！
近づいてくる気配を
感じませんでしたわ
【マサムネ】
殺気がなかったからだろう
久し振りだな、アスクレピオス
【アスクレピオス】
久し振りだね、マサムネ
…あいつはいないのかい？
【マサムネ】
俺も正気を取り戻したのは最近だ
ゼロのことまでは分からん
【アスクレピオス】
そうか…
ところで、病人かな？
【グリモワール】
キミ達のせいで
お人好しのマスターが酷い目に
遭ってるのよ！
【アスクレピオス】
おお、怖い怖い
少し見せてもらえるかな
これでも医療研究をしている身でね
【グリモワール】
信用できるわけないでしょ！
近づかないで！
【アスクレピオス】
随分と怒りっぽいんだね
グリモワールは
そんなキャラだったかなあ？
【グリモワール】
キャラですって！？
ふざけんじゃないわよ！
【マサムネ】
そのくらいにしておけ
アスクレピオス、他人をからかうのは
あんたの悪い癖だ
【アスクレピオス】
悪かった…
目が覚めたら道路に倒れていてね
【アスクレピオス】
何が何だか分からないまま、
僅かな痕跡を頼りにここまで
来たから疲れているんだよ
【カミト】 ぐうぅぅぅっ…！
【アスクレピオス】
やれやれ…
脂汗を掻いているじゃないか
どいてくれ
【グリモワール】
ダメよ
マスターには――
【アスクレピオス】
うるっさいなぁ…
僕に患者を見せろと言っているんだ
【グリモワール】
くっ…
【アスクレピオス】
ひとまずこれでいいかな
安静にしてるんだね
【カミト】 大分、楽になったよ… ありがとう…
【アスクレピオス】
どういたしまして
さて、次はそっちのデカブツかな？
【？？？】 誰がデカブツだ…
【マサムネ】
起きていたのか、ミョルニル
【ミョルニル】
少し前にな
だが、訳が分からねぇから
とりあえず黙っていた
【ミョルニル】
ここはどこだ？
俺は…どうなっちまったんだ？
【アスクレピオス】
疑問は尽きないよねぇ
誰か説明できる人はいるのかな？
【マサムネ】
一番詳しいのはカミトだろうが、
まだ喋れそうにないな
【アスクレピオス】
ああ、そこの彼か
それならしばらく待つとしよう
【ピサール】
だったら～
わたしは休んでるから、
出発するとき起こしてね～
【グリモワール】
キミは休んでばかりじゃないの！
【マサムネ】
俺はペルーン達について
少し調べてくる
【マサムネ】
何で急に攻撃してきたのか
気になるからな
【アスクレピオス】
献身的だねぇ
ま、気をつけて
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