290402090 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第4章 世界樹の子-インベイジョン- 第２話 絶望の到来‐9
【奏官】 やっと来たか！ こちらのキル姫にご挨拶をしろ
【カミト】 は、初めまして！ …って、あれ？
【蜻蛉切】
我が名は蜻蛉切・聖鎖…って、
そなた達！こないだの侵入者じゃ
ないの！
【グリモワール】
ふざけんじゃないわよ！
勝手に中心部を封鎖したのは
キミ達の方でしょ！
【奏官】 おい！ ゴウバラ様のキル姫に対して、 何だ、その口の利き方は！
【グリモワール】
誰よ、ゴウバラって！
知ったことじゃないわ！
【カミト】 落ち着いて、グリモワール… 多分、中心部を治めてる奏官の 一人だよ
【マサムネ】
一度は追っ払った俺達に、
今更何の用だ？
【奏官】 バカ者！ こちらのキル姫はゴウバラ様の 使いでいらしたのだ！
【奏官】 お前達を中心部に招いてくださる そうだぞ！ ありがたく思え！
【蜻蛉切】
先日の喧嘩は私も消化不良だったわ！
騒ぎが収まったら、またド派手に
やりましょう！
【蜻蛉切】
とりあえず、今は一緒に来なさい！
巨大な魔物相手に、
ド派手な喧嘩ができるわよ！
【カミト】 それって、中心部が 危機に陥ってるから 手を貸せってことだよね？
【蜻蛉切】
危機ってほどでもないわ
単に魔物の数が多いから、
こっちも数を揃えたいだけ
【アスクレピオス】
そうですか
それなら、お断りします
【奏官】 な、何だと！？
【アスクレピオス】
お忘れですか？
あなたと約束しましたよね？
ここの魔物を一掃すると
【アスクレピオス】
それを反故にして余所にいくわけには
いきませんよ
【蜻蛉切】
はぁ？
聞いてたのと違うんだけど？
どういうこと？
【奏官】 少々お待ちを！
【奏官】 おい！ 何の真似だ！ お前達にとって渡りに舟だろうが！
【アスクレピオス】
え？
僕達に約束を破るような非人道的な
ことをしろと言うんですか？
【奏官】 そうじゃないだろ！ お前達、中心部に行きたかったん だよなっ？
【奏官】 俺が話を通してやったんだから、 感謝して――
【アスクレピオス】
状況が変わったんですよ
今、危険な中心部に僕達が好んで
向かう意味はない
【アスクレピオス】
それより、ここでの魔物退治が
残っています
僕達は、これで
【奏官】 待て待て待て！ 待ってくれ…！ …幾ら欲しい？
【アスクレピオス】
あははっ
お金の問題ではありません
【アスクレピオス】
こういうのは信用が第一ですから
「誠意」を示していただかないと
【奏官】 ぐぐぐっ… ひとまず、貸しにしておいてくれっ
【アスクレピオス】
なるほど…
人にものを頼むときは？
【奏官】 …お、お願いします
【アスクレピオス】
みんな！
蜻蛉切とともに中心部に行こう！
【ミョルニル】
さすが、腹黒メガネ
やり口が汚ねぇ
【マサムネ】
こんな状況でも相手の足元を見て
恩を売りつけるとはな
【カミト】 あ、ははは…
【蜻蛉切】
さっきまで巨大な魔物が三体くらい
いたんだけど…倒したようね
【ペルーン】
あ！
遅いよ、蜻蛉切！
あたし達が…あーっ！
【ペルーン】
この前の侵入者だ！
悪は暗黒パワーでビシッと
指導するよ！
【カミト】 僕達は、ゴウバラって奏官に 呼ばれて来たんだけど…
【ペルーン】
何でキミがマスターの名前
知ってるの！？
怪しいな！
【蜻蛉切】
私が話したからよ
殿は戦力を欲してるの
【ペルーン】
うーん…
やっぱりあたしが
頼りなく見えるのかな…
【ペルーン】
もっとビシビシ指導しないと！
【蜻蛉切】
ひとまず殿のところに――
【？？？】 ＧＹＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡ ＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡＡ！！
【魔獣】 ガアアアアアアア！
【蜻蛉切】
やっぱり悠長なことは
言ってられないみたいね！
さあ、ド派手にいくわよ！
【デュランダル】
うふふふふっ！
お待ちかねの舞台が始まりますわ♪
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