290601100 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第6章 アナザー・コンフリクト―交錯― 第１話 地上からの来訪者-10
翌朝――
【ミネルヴァ】
本気ですか、アルマス！？
【アルマス】 ええ、本気よ！ お願い、行かせてっ
【グラーシーザ】
おはよう！
あさからみんなげんきそうだなっ
【ラグナロク】
おはよう、グラーシーザ
元気…とは違うのだけれどね
【ミネルヴァ】
ユグドラシルを取り戻しただけで
まだ天上世界は復興に至って
いません
【ミネルヴァ】
インテグラルキラーズもいつまた
襲ってくるか分からないのに、
地上に向かうだなんて…
【アルマス】 それは、ごめん… でも、私は知りたいの！
【ミネルヴァ】
困りましたね…
ラグナロク、あなたからも
言ってあげて下さい
【ラグナロク】
私は…構わないと考えているわ
【アルマス】 ラグナロク！ あなたなら分かってくれると 思ってたわ！
【ミネルヴァ】
理由を聞かせていただけますか？
【ラグナロク】
私もこれからユグドラシルに
入って調べるけれど…
【ラグナロク】
地上世界についての情報も
手に入れなければならない
【ミネルヴァ】
それは私も理解しています
ですが、地上に向かうのは
時期尚早では？
【ラグナロク】
いえ、むしろ急いだ方が良いわ
コマンドキラーズの動向を知るため
なのは、もちろん
【ラグナロク】
今なら地上の奏官達とも協力関係を
築くことができるはずよ
【アルマス】 そうよ！ カミトに仲介を頼めるでしょっ
【ラグナロク】
それに、彼の話だと
コマンドキラーズは
かなりの強敵よ
【ラグナロク】
もし先に地上を制圧されてしまったら
こちらの状況はさらに悪くなる
【ラグナロク】
それなら、リスクを冒してでも
先手を打った方が良いと思う
【ミネルヴァ】
そうですか…
なるべくこちらの戦力を分散したくは
ないのですが…
【グラーシーザ】
あんしんしろ！
せいぎはけっしてくじけない！
【グラーシーザ】
インテグラルキラーズなら、
あたしたちがうちまかしてくれよう！
【エルキュール】
そうです！
希望ならここにあります！
私に任せて下さい！
【ミネルヴァ】
キャッ…！
エルキュール、警備から戻っていたん
ですか？
【エルキュール】
はい！
おはようございます、皆さん！
【エルキュール】
ユグドラシルの周りは私達が警備して
いますので、安心して下さいねっ
【アルマス】 心強い言葉なんだけど、 あなたもあまり無理しないでね
【グラーシーザ】
はっはっは！
いずれにせよ、
うごかねばはじまらぬ
【デオン】 である！
【アルマス】 うわっ？ 今度はこっちから来た…
【デオン】 ラグナロク殿、アルマス殿、 天上世界の復興に関しては、 余に任せて欲しい
【デオン】 ユグドラシルを取り戻したお陰で 少しずつ奪われたものも 戻ってきておる
【デオン】 各地の奏官達と情報を共有し、 今後について決めていくのである！
【ケラウノス】
その代わり、ユグドラシルの調査と
地上行きは少数精鋭ってことで
よろしくね～
【ラグナロク】
ええ
そちらに人手を割くべきなのは
当然よ
【ダーインスレイヴ】
では、地上に向かうのはアルマスと
カミト…
【ダーインスレイヴ】
それから、わたしということで
どうかな？
【アルマス】 ダーインスレイヴ、いいのっ？
【ダーインスレイヴ】
わたしはハリーのキル姫だからね…
【カミト】 それは…
【ミネルヴァ】
はぁ～…分かりました
では、ひとまずアルマス達に地上の
様子を見に行ってもらいます
【ミネルヴァ】
ですが、くれぐれも無理をしないで
下さいね
危なくなったらすぐに戻って下さい
【ミネルヴァ】
ラグナロクもユグドラシルの中で
異常を感じたら、すぐに戻ってきて
下さいね
【ラグナロク】
大丈夫よ
歩みを止めることはないけれど、
引き返す判断くらいできるわ
【アルマス】 私一人でどうにかできるとは 思ってないから
【ミネルヴァ】
では、私達は全力でユグドラシルを
守ります
【アルマス】 よーし！ 行くわよ、みんな！
【カミト】 よろしくお願いします！
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