290602060 インテグラルノア編(擬彩されし不可逆世界編) 第6章 アナザー・コンフリクト―交錯― 第2話 相容れぬもの-6
【奏官】 ああ、ごめんごめん! コラ!ミョルニル 俺が指示してからって言っただろ
【ミョルニル】 マスタ、ごめ~ん… 早くぺったんこにしたかったんだもん
【ミョルニル】 さあ、どんどんいくよ~! …おっとっと
【モニカ】 危ないよっ
【ミョルニル】 ありがと~! ミョルニルちゃん、何でか 転びやすいんだよね~
【奏官】 そんなばかでかいハンマー持って 走り回るからだろ…
【奏官】 ごめんなっ …この辺りじゃ見ない顔だな?
【モニカ】 まあね ユグドラシルの近くから来たの
【奏官】 中心部から!? あっちは今、どうなってるんだ!?
【奏官】 あの…インテグラルキラーズって キル姫達はどうなったんだ!?
【奏官】 崩壊は止んだみたいだけど、 俺達は助かったのか!?
【モニカ】 ちょっと落ち着いてよ…
【エクスカリバー】 それ以上、マスターに近づくことは 許しません!
【奏官】 うわあっ! 何もする気はないって
【ミョルニル】 むーっ…! マスタの敵はぺったんこにするよ!
【奏官】 ミョルニルも落ち着けっ
【モニカ】 ミョルニルに地面を叩かせたりして 君は何をしてるの?
【奏官】 道の整備だよ 地割れなんかで道がでこぼこに なってるんだ
【奏官】 これじゃ馬車もまともに走れない から平らにして回ってるんだよ
【奏官】 地味な作業だけど、少しは役に立つ かなってね
【モニカ】 ふ~ん そういうの、良いね! 無償の愛って感じがする
【奏官】 お、おうっ ありがとう
【奏官】 まあ、愛といえば 村はずれに来てる彼女には 敵わないけどね
【モニカ】 彼女?
【奏官】 知らないのかい? 数日前にやって来て、 あっという間に信者を増やしてる
【奏官】 彼女のお陰で、この辺りも大分、 治安が良くなったよ これが愛の力なのかね
【モニカ】 その“彼女”って… 人間?それともキル姫?
【奏官】 キル姫だよ 不思議な魅力があって、 誰もが…あ、おい!?
【アロンダイト】 マスターっ? お待ち下さい!
【モニカ】 “信者”…“愛”… “不思議な魅力”… まさか…まさか、それって…!
【エクスカリバー】 マスター、いけません! もう“彼女”と関わることは…
【モニカ】 違う! 今だからこそ、私は彼女に会いたい! 会わないといけないのっ!
【住人達】 ああ、ありがたや… ありがたや…
【住人達】 やはり全ては“愛”なのですなあ
【モニカ】 はぁ…はぁ… ここねっ ここにいるのねっ!
【モニカ】 出てきて、ロンギヌス! 私よ!モニカ・ワーズワースよ!
【住人達】 何事ですかっ? ここは神聖な場所ですよ!
【ルーン】 うるさいのよ! さっさと、お前達が崇めてる キル姫を連れてこいや!
【ロンゴミアント】 ルーン…! そんな言い方いけませんっ
【住人達】 ひぃぃぃぃっ…! 悪鬼羅刹が出たぁぁぁっ…!
【ルーン】 誰が悪鬼だって? ここで血の雨を降らせても いいのよぉ♪
【住人達】 きゃああああ…! 助けてぇっ!
【???】 何事だ?
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