30018201 レナ 強さの素は妬みと嫉み
かの“黒奏官”の元にいた 黒のロンギヌス
【ロンギヌス】
まぁ、こんなところです
【ロンギヌス】
次はもっと完璧な勝利を…
異族の群れを一人で殲滅する彼女 黒の力を持っているだけあり、 やはりとてつもない強さだ
【ロンギヌス】
別にすごくなんてありません
黒のキラープリンセスなら、
誰でもこれくらいは
我々が知る、 自信のないロンギヌスとは違い、 淡々としており、それでいて…
【ロンギヌス】
…………
なにかを諦めているような… そんな目をしているようにも見える
気になったマスターは、 彼女を街に誘ってみた
【ロンギヌス】
…え？
なにかを…
諦めているように…？
【ロンギヌス】
…………
じっと考え込んだ後、 彼女が口を開く
【ロンギヌス】
そうですね…
諦めているのかも
知れません
【ロンギヌス】
ご存知の通り、
私の業は『嫉妬』
【ロンギヌス】
今までは、
強い力を持つ者を羨み…
妬（ねた）み嫉（そね）み…
【ロンギヌス】
その想いで強くなってきました…
【ロンギヌス】
でも、“黒”の呪縛から
解き放たれた今…
【ロンギヌス】
その想いは、以前ほど
強くなくなりつつあります
【ロンギヌス】
妬み嫉み…
その業から外れたら…
【ロンギヌス】
私はもぅ…
強くなれない気がするんです
淡々としているように見えたのは、 悲しみを隠すためだったのか 彼女の瞳を見て、マスターが思う
【ロンギヌス】
…え？そんな今の私に…
うってつけの場所…？
そっ！付いてきて！
【ロンギヌス】
ちょ…！どこに…！？
マスターがロンギヌスを案内したのは 意外な所だった
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