30022211 トライデント もうしわけぇ～！
【トライデント】
ひゃ～！
マスター、もうしわけぇ～！
ある日の任務中、 トライデントは 任務の時間に大遅刻してやってきた
【トライデント】
遅れてきた分、
いっぱい働くね～！
【トライデント】
う～ん…
よいしょぉ～！
掛け声とともにトライデントは 他の姫達が戦闘している ところに突撃していき…
【トライデント】
でぇぇ～い！
槍を振り回し あっという間に異族の群れを 片付けてしまった
【トライデント】
よ～し
これで任務は完了…かな！
めでたしめでたし、だね！
そう言って晴れやかに笑う トライデント
しかし… めでたしじゃないわよ！ と他のキル姫達から声が上がる
【トライデント】
え…っ！？
【トライデント】
あ、あっはは～
もうしわけ～
そんな怒らないでよ～
場を和ませようと 笑顔を取り繕うトライデント しかし、場は和まない
普段なら許してもらっていたが 今日は様子が違うようだ とマスターは気づく
トライデントが遅刻してきた せいで戦闘が長引いていたんだよ と他の姫達が愚痴を漏らす
【トライデント】
で、でもトライデント
がんばったよ！
遅刻しても活躍すれば いいってわけじゃないわよ！ と隊の姫達
【トライデント】
ご、ごめんちゃい…
強い言葉を投げかけられて しゅん、と肩を落とすトライデント
その目線の先には、 怪我を負った姫達の姿が 映っていた
【トライデント】
そうだよね…
みんながんばって
戦ってくれてたんだもんね…
【トライデント】
…みんな、ごめん！
もう二度と遅刻しないよう
気を付けるから！
そう言ってトライデントは 目をギラギラと燃やして 仲間達を見上げるのだった…
Next: 30022212