30103303 ロンゴミアントストーリー 『ハリーランサー』
あれから一週間… いつも側にいた ロンゴミアントの姿はない
彼女が最後に見せた悲しそうな顔… まさか…もう、このまま 戻ってこないつもりなんじゃ…
嫌な予感が胸をよぎった時、 部屋の扉が開いた
【ロンゴミアント】 ただいま…戻りました
帰ってきた彼女は、 傷だらけの姿をしていた
選択肢:
- 大丈夫!?どうしたの、その傷…!? → select_label_01へ
- 今まで、どこに行ってたの…? → select_label_02へ
- 一週間、なにしてたの…? → select_label_03へ
帰ってきた彼女は、 傷だらけの姿をしていた
select_label_01:
【ロンゴミアント】 はい…こんなの… どおって事ありません
select_label_02:
【ロンゴミアント】 …遠くへ …近くが見えなくなるほど、遠くへ
select_label_03:
【ロンゴミアント】 考えていました…ずっと
select_label_end:
【ロンゴミアント】 ご心配をおかけしてすみません 少し自分自身を… 見つめ直したくて…
【ロンゴミアント】 マスター、私… 一人でも戦えました 戦って…勝ちましたよ
手から滴る血がそれを物語っている そうか、彼女は一人で異族たちと…
【ロンゴミアント】 マスターとの距離が近過ぎて 見えてなかったものが… 一人になったら見えたんです
【ロンゴミアント】 弱かった自分…自信のなかった自分… そして…いつの間にか マスターに依存していた自分…
【ロンゴミアント】 でも、離れてみたことで… 一人で戦ったことで… 見えたんです!
【ロンゴミアント】 これからは、ずっと側にいなくても… いつもは離れていても…マスターの ピンチには必ず駆け付けます!
【ロンゴミアント】 そして…必ず守ります! そう思える自信を…強さを… 手に入れられたんです!!
彼女の目には、 今までには無い力が みなぎっていた
それは、弱かった自分の心に 勝利した証なんだと思った
【ロンゴミアント】 マスター!私の新奥義… 名付けて『ハリーランサー』! 完成です!!
己の弱さに向き合ったことで、 彼女は新たなるスキルに 目覚めたのだった
【ロンゴミアント】 それに一人になってみて、 改めて気づきました!やっぱり… 一人より二人の方が楽しいですね!
【ロンゴミアント】 待ってて下さいね、マスター! 今、修業の成果をお見せしますから!
いそいそと調理場に入る彼女
【ロンゴミアント】 …え?この血…? 異族に…? 違いますよ
【ロンゴミアント】 これは料理修行中、 玉ねぎを切るのに失敗して、 指を切っちゃっただけです
【ロンゴミアント】 もう、なんですか!? 心配して損したって!
【ロンゴミアント】 ちゃんと異族とも一人で戦って 勝ちました!戦闘もしっかり レベルアップしたんですから!!
【ロンゴミアント】 もうなんでも一人でちゃんと できるようになったんですよ、私!
【ロンゴミアント】 だから楽しみにしてて下さい、 マスター! 今、最高のカレーを作りますからね!
勢いよく玉ねぎを切っていく彼女 その音には、この前よりも軽やかで、 しっかりとした力強さが宿っていた
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