Phantom of the Kill

Story scripts of Phantom of the Kill (ファントム オブ キル)

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30291203 サンゴ 『海姫の波濤』

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あれから数日後─

迷いを振り切ったように サンゴは笑顔で元気になった

302911.png 【サンゴ】 フンフンフーン♪

元気が有り余っているのか、 その勢いはマスターが 振り回されそうなほどだ

あんまり離れるな 呆れつつマスターが注意すると…

302911.png 【サンゴ】 えっへっへ~! じゃあ、マスターの側から 離れません!

302911.png 【サンゴ】 マスターはサンゴにいなくなって 欲しくないってことだよね!

どこか悪戯っぽく笑みを浮かべる サンゴにマスターは 堂々と頷いてみせる

302911.png 【サンゴ】 …そ、そこで頷かれると 照れちゃうよ~…もうっ!

恥ずかしさで 駆け出そうとするが、

離れてはいけないことを 思い出したのか すぐに戻ってくるサンゴ

302911.png 【サンゴ】 うぅ~…

302911.png 【サンゴ】 …ねえ、聞いて わたしの槍なんだけどね

302911.png 【サンゴ】 どこにいても、 海と通じることができる すてきな槍なんだ…

302911.png 【サンゴ】 …前の世界の海には つながってないけど

302911.png 【サンゴ】 最近、この槍から 伝わってくる海のささやきを 聞くことが多いの…

302911.png 【サンゴ】 マスターみたいに、 この世界の海も わたしのこと心配してた

302911.png 【サンゴ】 わたしはやっぱり ひとりじゃないんだね…

302911.png 【サンゴ】 え!?なんだろ 槍が…光って…!

302911.png 【サンゴ】 …分かった!

302911.png 【サンゴ】 すごい! わたしね、この世界の海とも お友達になっちゃった!

サンゴとこの世界の融和は 新たなスキル 『海姫の波濤』開眼の瞬間だった

302911.png 【サンゴ】 これからはね! この槍を通じて、 海がマスターを守ってくれるよ!

302911.png 【サンゴ】 わたしのことも、 世界から居なくならないように 見張ってくれるって!

うれしそうに草原を走り出した サンゴをマスターは止めなかった

風によって揺れる草木は、 海原のようにサンゴを 祝福しているように見えた

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