310021050 シークレットリーエバーアフター(Secretly Ever After)(SEA編) 第1章 閉ざされた箱にて、キミを射抜く 第１話 閉ざされた箱にて、キミを射抜く-5
【住民１】 炎が広がっていく… このままじゃ、町がっ…！
【住民２】 誰か、助けてくれぇ…！！
【与一】
ああ…やっぱり与一は…
ダメダメです…
【？？？】 ガアアアアアアアアアアアア！！
【与一】
与一が、射抜けなかったせいで…
【レーヴァテイン】
はぁ…
めんどくさいなぁ
【与一】
レーヴァテインさん…
【？？？】 ガアアアアアアアアア！！
【与一】
あ…危ないです…！
【レーヴァテイン】
あなたは…とっとと、消えて…
【？？？】 ガアアアアアアアアアア…
【与一】
炎の巨人が…消えました…
すごい…
【与一】
すごいです…
レーヴァテインさん
【レーヴァテイン】
はぁ…
……たな
このままだと…
【与一】
え…？
【与一】
あ、レーヴァテインさん…
レーヴァテインさん…！
どちらにっ…
【与一】
…待って下さい！
与一は…あわああぁっ…！？
【与一】
あれ…？
夢…だったんですね…
あのときの…夢…
【与一】
ううっ…
与一は何もできませんでした…
何も…
【与一】
…いけません！
落ち込んでばかりいても、
強くなれませんからっ
【与一】
こんなときこそ、これを
【与一】
わあっ！
いつ見ても綺麗です
金色の鶏型ブローチ
【与一】
与一は、このブローチに誓ったんです
鍛錬を続けて、きっといつか…
【蜻蛉切】
与一！
一大事よ！
【与一】
ひゃあああっ…！
ごめんなさいごめんなさい…
【蜻蛉切】
私よ、与一
何でそなたが謝ってるの？
【与一】
あ、蜻蛉切さん
…と、どなたですか？
【ミーミル】 夜分遅くに失礼致します 私、ミーミルと申します
【ミーミル】 こちらにいらっしゃるマスター様の 専属補佐官を務めております
【与一】
あ、ご丁寧に
ありがとうございます
与一です
【マナナン】
ねえねえ
私はマナナンって呼んで！
【与一】
は、はい…
あの、えっと…あれ？
【レーヴァテイン】
…………
【与一】
レーヴァテインさんっ？
どうして、そんなに小さく…
【蜻蛉切】
説明は後よ
そなたに
手伝ってもらいたいことがあるの
【与一】
ええと…
何でしょう？
【蜻蛉切】
閉ざされた門を全て開いて、
この町を解放するのよ！
【与一】
閉ざされた…
門って、閉じてたんですか？
【蜻蛉切】
そこからっ？
そなた、鍛錬ばかりしていて
周りのことを気にしなさ過ぎよ
【与一】
ごめんなさい…
【蜻蛉切】
まあ、いいわ
すぐに支度して
【与一】
いや、あのー…
確かに毎日鍛錬してますけど、
与一には荷が重いというか…
【蜻蛉切】
つべこべ言わない！
この町の、それと
レーヴァテインの危機なのよ！
【与一】
レーヴァテインさんの…！？
【レーヴァテイン】
まぁ…ちょっとヤバイかもね
【蜻蛉切】
そんなわけだから――
【与一】
やります！
やらせていただきます！
【蜻蛉切】
そ、そう……そなた、
レーヴァテインのことになると
気合い入るわよね
【マナナン】
アハハハ！
仲間が増えたよっ
【レーヴァテイン】
…………
【ミーミル】 与一さん、レーヴァテインさんの 危機だと聞いた途端、 やる気になって下さいました
【ミーミル】 お二人は仲が良いのですか？
【レーヴァテイン】
…別に
【ミーミル】 あ、すみません…
【蜻蛉切】
それじゃ、戻るわよ！
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