310382212 アルマス・妖精結合・ティターニア イースターバニーの招待
【アルマス】
ふうっ、よかった…！
なんとか倒せたわねっ！
【アルマス】
でも、なんでこんな場所に
トレイセーマの兵が？
計画が、と言っていたし 何か企んでいるのかも、と 不安そうな顔をするマスター
【アルマス】
まあ、とりあえず敵は
去ったみたいだし…
【アルマス】
ウサギの誘導を再開しましょ！
さ、みんなついてきなさい！
再びエサを取り出し、 ウサギ達に向き直る アルマスだったが――
【アルマス】
…わっ！？
突然、顔つきが変わり 凶暴化したウサギ達が アルマス達を睨んでいる
【アルマス】
な、なによいきなり…！
どうしちゃったのっ！？
【アルマス】
いまの音は！？
突然の甲高い音… それを聞いたウサギ達は 一斉に音のもとへ走っていく
【アルマス】
これってまさか…！
【アルマス】
嫌な予感がするわっ
私達も行きましょ！
【アルマス】
な…
なんなのよ、あれ…！
目の前に広がる光景に 二人は息を飲む
広い平原が、 凶暴化した大量のウサギで 埋め尽くされていたのだ
【アルマス】
あ…マスター！
あそこにいるのって
やっぱり…！
アルマスが指差した先… 群れの中央には、 トレイセーマ兵達が立っていた
【トレイセーマ兵１】 …くくくっ ようやく準備が整った！
【トレイセーマ兵２】 これだけ大量の動物兵を けしかけられれば、 いくら斬ル姫でも手に負えまい
【トレイセーマ兵１】 狂暴化したとはいえ、 ウサギを斬ることに 躊躇するだろうしな
【トレイセーマ兵１】 ラグナロク王国よ… 今こそお前達の 仮初の平和を終わらせてやる！
その宣言に湧き立つ 他の兵とウサギ達
彼らの狙いはどうやら、 新生ラグナロク王国への 侵攻のようだった
【アルマス】
驚いたわ…
あんな過激派が
まだいるだなんてね
【アルマス】
これじゃイースターパーティー
どころじゃない…！
マスター、隊に戻りましょ！
【アルマス】
急いでみんなに知らせないと
大変なことになる！
マスターも頷き、 アルマスとともに 隊へ戻ろうとする
しかし…二人が逃げ去るのを ウサギ達は見逃さなかった
【アルマス】
あっ――マスターっ！！
背後から飛びかかる ウサギの攻撃を受け、 マスターがその場に倒れる
【トレイセーマ兵】
むっ！？
【アルマス】
くっ…！
見つかったわ
マスター、しっかりして！
倒れたマスターを 必死に起こそうとするアルマス しかし、マスターは首を横に振る
【アルマス】
えっ――
私だけでも行って、ですって…？
【アルマス】
な、なに言ってるのよ！？
そんなことしたら、あなたは…！
【アルマス】
…時間を、稼ぐ？
姫達が助けに来るまで
耐え抜いてみせる、ってこと…？
マスターは 斬ル姫のように、 戦う力などない
だが、このウサギの数を アルマスだけでは止められない 隊の姫達の力が必要となる
――大丈夫 アルマスを行かせたい一心で、 マスターは無理に笑顔を浮かべる
そんなマスターの想いを悟った アルマスは…
【アルマス】
言いたいことはわかるわ
でも…
【アルマス】
そんなバカなこと、
できるわけないでしょっ！！
倒れたマスターをかばい、 アルマスは 兵達の前に立ちはだかる
【アルマス】
来なさい、あなた達…！
ここから先は私が相手よ！
【アルマス】
マスターに手を出したこと、
絶・後悔させてやるんだからっ！
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