Phantom of the Kill

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310417214 ベガルタ 協奏歌劇・幻夜

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双子に無理やりせがまれ、 一行は再び奴隷区へやって来た

片づけはもうすべて終わっており、 無論ハロウィンの跡形などはない

静かな街並を見て 残念そうな声を出す モラルタとベガルタ

3104071.png 【モラルタ】 ハロウィンのお祭り、 あんなに楽しかったのにね

3104171.png 【ベガルタ】 人もたくさんで 賑やかだったのにね

【モラルタ・ベガルタ】 つまんないね~?

3104071.png 【モラルタ】 ねぇ、ベガルタ いい考えがあるんだけど

3104171.png 【ベガルタ】 ねぇ、モラルタ 私もいい考えがあるよ

殺気を抑えようともせず、武器を 構える二人を、必死で止めるマスター

3104071.png 【モラルタ】 どうして止めるの?

3104171.png 【ベガルタ】 どうして止めるの?

【モラルタ・ベガルタ】 楽しいことができないなんて 絶対おかしいよ

3104071.png 【モラルタ】 だから壊す

3104171.png 【ベガルタ】 だから消すんだ

【モラルタ・ベガルタ】 おかしなものは、壊しちゃえ

マスターは慌てて説明を始める 祭りというのは、人々が日常を忘れて 非日常を楽しむものであると

奴隷区の非日常、 つまり祭りが終わって みんな日常に戻っただけなのだと

この日常を変えたいのなら 壊したり消したりせず 戦わなければならないのだと

3104171.png 【ベガルタ】 …!

3104171.png 【ベガルタ】 ハロウィン、 とっても楽しかった みんなも嬉しそうだった

3104171.png 【ベガルタ】 マスターは 可愛いって言ってくれたし、 優しくしてくれた

3104171.png 【ベガルタ】 私はそれが嬉しかった

3104171.png 【ベガルタ】 それじゃあ、 私が戦うのは この“日常”だ…!

3104171.png 【ベガルタ】 そう言い放つベガルタの目には 新たな覚悟が満ちている

3104071.png 【モラルタ】 うんうん、 私たちの新しい“日常”だね!

3104171.png 【ベガルタ】 でも、この”日常”はちゃんと 続くのかな…

不安そうなベガルタのために マスターはよしよしと 頭を撫でてやった

そして、”日常”を続けて 来年の”非日常”を再び一緒に 楽しもう、とマスターは言う

3104171.png 【ベガルタ】 本当? そして、ハロウィンをまた…? それは約束ってこと?

力強く頷くマスター それを見たベガルタの顔は、 みるみるうちに晴れていく

マスターの放った約束は ベガルタに心の変化をもたらす

それは新スキル『協奏歌劇・幻夜』 となって、彼女にやどった

3104171.png 【ベガルタ】 約束だ!

3104071.png 【モラルタ】 約束だ!

二人はきゃっきゃと 嬉しそうに跳ねていた

3104071.png 【モラルタ】 ねぇ、おばあさん? どうしておばあさんのお口は そんなに大きいの?

3104171.png 【ベガルタ】 それは可愛いお前を 食べるためさ!

3104171.png 【ベガルタ】 …がおー

唐突に始まった赤ずきんごっこに 恥ずかしそうにしながらも ベガルタは楽しそうに笑っていた

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