310421212 モラベガ・妖精結合・ピスカ 未来への日記
【モラベガ】
私達、強くてカッコイイお姫様に
憧れてるんだっ
モラベガは 任務の有無にかかわらず積極的に 仲間へ話しかけにいくようになった
【モラベガ】
あの、それでねっ
えーっと…
しかし、言葉に詰まり…
【モラベガ】
つ、強いよねっ
【モラベガ】
…
【モラベガ】
すっ、す、すごいね～…っ
【モラベガ】
………
仲間とコミュニケーションを取ろう！ という気持ちだけが先走っている…
周囲の斬ル姫達は温かく質問に答え 彼女の言葉を待ったり 話を広げようと努めるが…
【モラベガ】
あ、う、ううんっ！
ありがとう！お話してくれて…！
そっ、それじゃあっ！！
会話が続かず、沈黙に耐え切れず モラベガの方から引いてしまい 意志疎通がとても難しいようだった
【モラベガ】
…
あの日以来 日記をつけることを やめてしまったモラベガ
自分達の過去を責め 日記へ過去を記すことを 躊躇しているようなのだ
また今夜もひとり ぽつんと起きているモラベガ
【モラベガ】
眠れないんだ…
やっぱり
選択肢:
- 横になるだけでも… → select_label_01へ
- 皆の所へ行く？ → select_label_02へ
- ずっと寝てないの…？ → select_label_03へ
眠れないんだ… やっぱり
select_label_01:
【モラベガ】
寝ちゃうのも、怖くて…
select_label_02:
【モラベガ】
迷惑、かけちゃうよ…
select_label_03:
【モラベガ】
気づいたら朝なんだ…
select_label_end:
【モラベガ】
怖い夢…見ちゃう
何をするわけでもなく 彼女の日記は閉じたまま
マスターはある夜 一冊の本を持って彼女の元に訪れる
【モラベガ】
…？
可愛らしい装丁のそれを マスターはモラベガへ手渡す
【モラベガ】
…かわいい本
くれるの…？
おずおずと本を開くモラベガ
【モラベガ】
…！
それは小説や絵本などではなく…
【モラベガ】
今日のことが書いてある…
【モラベガ】
今日のマスターのこと…
他のみんなのこと………
私達のこと…
それは マスターと斬ル姫達が書いた 日記だった
【モラベガ】
みんなの文字だ…
みんなの絵だ…
隣のページに モラベガの日記を書いてみないか と提案するマスター
【モラベガ】
私達、も…？
そうして毎日 今日あった出来事を 記し合って知らせ合うのだと
いわば“交換日記”である
【モラベガ】
…交換日記
モラベガは一生懸命 皆のことを知ろうと努力している
だけど 皆もモラベガのことを知りたい マスターも、その一人
消せない過去もあるかもしれない 言えない出来事もあるかもしれない
だから今の、これからのモラベガを 皆は知っていきたい そう話すマスター
その伝え方、知り方がわからないなら まずは慣れ親しんだやり方から 少しずつ始めてみないかと
【モラベガ】
…っ
うん…！！
モラベガは マスターから受け取った交換日記を きゅっと抱きしめる
【モラベガ】
えへへ…
【モラベガ】
おやすみっ
翌日の任務には すっきりとした表情の モラベガがいた
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