310502923 天上編サイド 未分類 セブンスクエスト~新鋭なる姫達の覚醒~ セブンスクエスト~新鋭なる姫達の覚醒~ フォルカス編 1 - セブンスクエスト~新鋭なる姫達の覚醒~ フォルカス編覚醒 フォルカス編覚醒 フォルカス編覚醒 戦闘後
【フォルカス】 はぁあああっ!
【ロンギヌス】 たああぁっ!
【フォルカス】 くっ…
【ロンギヌス】 はぁ…はぁ…
【フォルカス】 まだ…まだ足りない… キラーズに飲み込まれてもいい! もっと、もっと力が欲しい!
フォルカスの願望に呼応し、 キラーズの力は彼女の限界を超えて 大きく膨れ上がっていく
【フォルカス】 うう… ぐあぁああっ!
強大なキラーズの力が フォルカスを完全に飲み込もうとした その時、ロンギヌスが叫んだ
【ロンギヌス】 フォルカスさん! 負けてはいけません!
【フォルカス】 ロ…ンギ…ヌス?
【ロンギヌス】 力に飲み込まれるのではなく、 受け入れ、コントロールする あなたなら…できるはずです!
【フォルカス】 力を…受け入れる…
フォルカスは自分を喰らおうとする 凶暴な力に意識まで任せるのではなく 自らコントロールしようと集中する
すると、暴れまわっていたそれは 次第に研ぎ澄まされ、フォルカスの 力となっていくのが感じられた
【フォルカス】 これは…この力は…
【ロンギヌス】 うまくいったようですね… あなたの本当の力…見せてください やああっ!
【フォルカス】 いきますっ!
【フォルカス】 くぅっ… やっぱり、強い…
ロンギヌスの攻撃を受け、 フォルカスはひざまづく
【ロンギヌス】 つうっ… 今のは、効きましたね…
【フォルカス】 できた… 私もキラーズの力を引き出し コントロールすることができた
フォルカスの一撃を受けた ロンギヌスも思わず膝をつくと、 なぜか肩を震わせて泣き出した
【ロンギヌス】 ううっ… よかったです… 本当に、よかった…
怪訝な表情で自分を見つめる フォルカスに気づき、 ロンギヌスは深く頭を下げる
【ロンギヌス】 あの、ごめんなさい! 全部…お芝居だったんです!
【フォルカス】 え?ええ!? お芝居って… どういうことですか!?
【ロンギヌス】 あなたは、自分のキラーズの中に眠る 悪魔の力を恐れているようでした
【ロンギヌス】 それを恐れるのではなく、受け入れて 自分の力にするべきだと思ったんです 私がそうしたように…
【ロンギヌス】 それで、あの力を呼び起こすには 極限まで追い込む必要があったんです 本当にごめんなさい!
【フォルカス】 そういうことだったんですね… 戦いが苦手なあなたらしくない とは思っていましたが…
【フォルカス】 感情に呑まれて冷静さを欠いた 私はまだまだ未熟ですね
【ロンギヌス】 フォルカスさん…
【フォルカス】 たしかに私は聖なる槍であるあなたと 悪魔の槍である自分を比べ、 コンプレックスを抱いてました
【フォルカス】 けれど、あなたのおかげで、 本当の意味でキラーズと向き合い、 受け入れることができたんです
【フォルカス】 鍛錬を続ければ不安も消えると信じて ましたが、本心では向き合うことから 逃げていたのかもしれませんね…
【ロンギヌス】 いいえ、私はただのきっかけです! 力に向き合って勝ったのはあなたです どうか、自信を持ってください
【フォルカス】 ロンギヌス…
【ロンギヌス】 あうう… 偉そうなこと言ってごめんなさい でも、本当のことですから…
【フォルカス】 はい… ありがとうございます
【ロンギヌス】 それで、その… お願いがあるんですけど…
【ロンギヌス】 改めて、あなたにマスターのことを お願いしてもいいですか?
【フォルカス】 …ええ、もちろんです 必ずマスターを守ります
【ロンギヌス】 よかった〜 嫌われて断られたらどうしようって ずっと心配だったんです〜
【フォルカス】 ふふっ… 先輩として、これからも ご指導お願いしますね
フォルカスはロンギヌスに 握手を求める
【ロンギヌス】 あっ、えっ!? 私なんて全然ですけど… その、よろしくお願いします!
ロンギヌスはフォルカスの手を しっかりと握る
【ロンギヌス】 さぁ、行ってください マスターが待ってますよ
【フォルカス】 はい! 本当に…ありがとうございました
フォルカスはロンギヌスに 頭を下げると、 マスターの元へと走り出す
ロンギヌスは、その背中を 優しく見守っていた
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