Phantom of the Kill

Story scripts of Phantom of the Kill (ファントム オブ キル)

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320051212 天使ミトゥム 優しい音色

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マスターに誘われ、 ある場所に向かっている彼女

目的地に近づくにつれ…

3200511.png 【ミトゥム】 なんでしょう…? この温かな音色は

3200511.png 【ミトゥム】 こ、ここは…

マスターが連れてきてくれたのは、 花がたくさん咲く草原だった

3200511.png 【ミトゥム】 とてもきれいですね

キラキラした目で花を眺める

マスターは、姫たちの 相談役になってくれている彼女に、

いつもありがとう …と、お礼の言葉を 投げかけるのだった

3200511.png 【ミトゥム】 い、いえ、そんな…!

3200511.png 【ミトゥム】 でも…嬉しいです マスターにそう言ってもらえて

喜ぶ彼女だったが、 マスターはさらにこう続ける

でも無理しないでね 自分が相談したい時は、 気兼ねなく言ってね…と

3200511.png 【ミトゥム】 …!

3200511.png 【ミトゥム】 いえ…わたしは…

でも、やはり相談できない彼女

人の心の音色はよく聞こえるけど、 自分の心を相手に伝えることは 苦手なのだ

3200511.png 【ミトゥム】 ………

ばつの悪そうな彼女のため、 マスターは話題を変えようと、 さりげなく好きなものを聞いてみる

3200511.png 【ミトゥム】 好きなもの…ですか

3200511.png 【ミトゥム】 好きというか… お姉さんを尊敬しています

ミトゥムの姉ということは シタのことを言っているのだと マスターは気づく

清楚で落ち着いていて 頼れる人だし、確かに憧れるよね と、マスターが言う

3200511.png 【ミトゥム】 そうなんです! どんな問題も一人で解決できる すごい人なんですよ!

それを聞いて、マスターは尋ねる

お姉さんに憧れるあまり、 お姉さんみたいにしなくちゃって、 思ってない?…と

3200511.png 【ミトゥム】 !!

3200511.png 【ミトゥム】 お姉さんみたいに…

3200511.png 【ミトゥム】 わたしは自分で気付かないうちに、 隊の姫たちのお姉さん的存在を 演じていたの……?

3200511.png 【ミトゥム】 自分らしさを…見失ってた…? 

――と、その時、

3200511.png 【ミトゥム】 !

3200511.png 【ミトゥム】 これは…

どこからか、誰かの 心の音色が聞こえてきた

3200511.png 【ミトゥム】 ひどく…弱々しい音色…

3200511.png 【ミトゥム】 行きましょう!

駆け付けてみると…

3200511.png 【ミトゥム】 だ、大丈夫ですか…!?

そこには、敵に囲まれ、 傷ついた仲間の姫の姿が…

3200511.png 【ミトゥム】 くっ…

3200511.png 【ミトゥム】 焦っちゃダメ… こんな時こそ… 落ち着かなきゃ……

3200511.png 【ミトゥム】 お姉さんのように…!

――と、マスターが、

君は君らしくでいい! そう彼女に向って叫ぶのだった

3200511.png 【ミトゥム】 !!

3200511.png 【ミトゥム】 わたし…らしく…

マスターの言葉を聞いた彼女は、 敵に対し…

3200511.png 【ミトゥム】 仲間を傷つける者は許しません

3200511.png 【ミトゥム】 罪深き者に、 このミトゥムが 裁きの歌を…

3200511.png 【ミトゥム】 歌ってやるぜぇぇぇっ!!

猛々しく、斧を振り上げるのだった

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