330031212 悪魔方天画戟 生きる意味、戦う意味
【方天画戟】 ズルズルズル…
喫茶店で紅茶を飲んだり、 店で買い物をしたり、 塔の上から景色を眺めたり…
ゆとりある癒しの時間を過ごす マスターと方天画戟
しかし、ゆとりを取れば取るほど、
【方天画戟】 ……チッ
逆にイライラを募らせていく彼女
【方天画戟】 おい、主君 こんなことに なんの意味があんだ?
そう言う彼女にマスターは言う きみの荒んだ心を和らげたいんだ、 …と
【方天画戟】 ………
そう答えるマスターの目を見据え、 彼女が口を開いた
【方天画戟】 ふん…オレは別に荒んでねぇよ この戦闘漬けの毎日に満足している
【方天画戟】 まぁ、少し 食い足りない感じは あるけどな
マスターは彼女に説く
僕らの戦闘は 平和を得るための戦いであって、 戦いのための戦いではない…と
【方天画戟】 ……ふん
戦闘ありきの今のままのキミじゃ、 戦乱の世が終わった時、もぬけの殻に なってしまうかも知れない
【方天画戟】 ……
戦闘で得られる以外の充実感も 見つけて欲しいんだ 彼女の目を見据え、マスターが言う
【方天画戟】 ………
【方天画戟】 戦闘以外の充実感…か
【方天画戟】 悪いが、そんなものは望んでないね
【方天画戟】 平和のための戦い…? なんだ、それは? 全然ピンと来ないねぇ
【方天画戟】 そんなに今のオレがダメってんなら…
【方天画戟】 オレはなんのために生きてんだ? なんのために戦ってんだ?
【方天画戟】 答えてくれよ、主君
マスターを睨みつけ、 想いをぶつける彼女
――と、その時、
【方天画戟】 !
街を歩く敵兵たちを見つける 方天画戟とマスター
【方天画戟】 へっ… 憂さ晴らしには 丁度いいや
苛立つ彼女は、 敵兵に戦闘を仕掛けようとするが、 マスターはそれを制止する
【方天画戟】 …チッ
やむなくマスターと共に 身を潜めるが、敵に気配を悟られ 囲まれてしまう彼女
【方天画戟】 …ふん、隠れても 殺気がダダ洩れってわけか
【方天画戟】 な?わかったろ、主君
【方天画戟】 オレに平和な世の中なんて向いてない どうやっても 戦いを呼び寄せてしまうんだ
そう言って、槍を構える彼女
その様子を、 マスターは悲し気に見ていた
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