330041202 天沼矛 聖鎖 舞い踊る巨像
【天沼矛】
…はぁ
湖が見える平原で、 ため息交じりに 一人佇んでいる彼女
さっきはどうしたの？ と、そこにマスターが現れる
【天沼矛】
！！
【天沼矛】
あ、あの…
さ、さっきは…！
【天沼矛】
ごめんなさい…
急に駆けてったから、 ビックリしちゃったよ
【天沼矛】
わたしも…
ビックリしてるんです
え？どういうこと？
【天沼矛】
あの…
マスターがわたしを
解放してくださって…
【天沼矛】
その…
なんというか…
さらに成長したって言うか…
いいことじゃない？ とマスターが返す
【天沼矛】
は、はい…
それ自体は嬉しかったんです…
【天沼矛】
昔と比べて、
なんだか大人の仲間入りが
できたようで…
【天沼矛】
でも、なんか…
【天沼矛】
その成長に
ついていけてないと
言うか…
【天沼矛】
上手く自分を
コントロール出来ていない
感じがするんです
【天沼矛】
心と体が…
なんというか…
【天沼矛】
ズレているような奇妙な感覚…
だから戦闘でもヘマを… マスターが尋ねる
【天沼矛】
でも悩んでいたのは…
そ、その事だけじゃないんです…
選択肢:
- きみの悩みはなんなの？ → select_label_01へ
- 良かったら聞かせて？ → select_label_02へ
- なんでも相談に乗るよ？ → select_label_03へ
でも悩んでいたのは… そ、その事だけじゃないんです…
select_label_01:
【天沼矛】
そ、それは…
select_label_02:
【天沼矛】
き、聞かせてって…そんな…あの…
select_label_03:
【天沼矛】
ほ、本当ですか…？あの…
select_label_end:
【天沼矛】
や…
や…？
【天沼矛】
やっぱり言えません！
と、また駆け去ろうとする
いや、さっきと同じ展開じゃん！
ツッコむマスター
【天沼矛】
で、でも…
じゃあさ…勝負して、 僕が勝ったら教えてくれる？
【天沼矛】
え？勝負…？
なんのですか…？
【天沼矛】
勝負って…？
なんの勝負を
するんですか…？
ジャンケンなんか、どう？ と、彼女に尋ねるマスター
【天沼矛】
べ、別にいいですけど…
と返事をする彼女に対し、 マスターは
僕はパーを出すよ
【天沼矛】
！！
【天沼矛】
えぇっ！？
言っちゃうんですか！？
彼女の頭の中で、 思考がぐるぐると 回り始めた
【天沼矛】
チョキを出したら
勝ちだけど…
【天沼矛】
今のはブラフで、
マスターはグーを出すかも…
そしたら…
【天沼矛】
チョキじゃ負けちゃう！
【天沼矛】
じゃあパーを出せば…！
でも、マスターが本当に
パーを出したらあいこになるし…
【天沼矛】
あぁ…
グーかチョキかパーか…
グーかチョキかパーか…
頭の中で グーチョキパーが ぐるぐる回る
じゃあ、いくよ！
じゃんけん！！
【天沼矛】
わわわ、待って！
待ってくださぁぁい！
ポン！
【天沼矛】
ひぃぃぃぃっ！
咄嗟にチョキを出す天沼矛
その結果は…
【天沼矛】
…！
【天沼矛】
…勝った
【天沼矛】
や、やったぁっ！
ぴょんと飛び上がって喜ぶ彼女
選択肢:
- どうして、チョキを出したの？ → select_label_04へ
- なんで勝てたと思う？ → select_label_05へ
- 勝てると思った？ → select_label_06へ
ぴょんと飛び上がって喜ぶ彼女
select_label_04:
【天沼矛】
わ、わかんないです…
select_label_05:
【天沼矛】
理由なんかあるんですか？
select_label_06:
【天沼矛】
いえ、もう無意識に出したから…
select_label_end2:
【天沼矛】
咄嗟に出たのが、
たまたまチョキだったって
だけで……
それでいいんだよ
【天沼矛】
…え？
心と体のバランスとか 考え過ぎたらダメ
天沼矛の信じた直感に頼ればいい 今はそういう時期なんじゃない？
【天沼矛】
！！
【天沼矛】
直感に…頼ればいい…
【天沼矛】
考え過ぎず…
わたしの直感で…
【天沼矛】
動く！！
閃光のような速度で 槍を繰り出す彼女
【天沼矛】
できた！新奥義…
【天沼矛】
『舞い踊る巨像
-ストームブリンガー-』
誕生です！！
それは彼女が 新たなるスキルに 目覚めた瞬間だった
【天沼矛】
少し…
考え過ぎてたみたいです
【天沼矛】
マスターのおかげで…
聖鎖されていた頃の力を
また呼び起こせた気がします！
【天沼矛】
ありがとうございます！
マスター！！
よかった、よかった 悩み解決だね
【天沼矛】
…！
でも、どうして 秘密だったの？ マスターが彼女に尋ねる
【天沼矛】
ほ…本当は…
なに？
【天沼矛】
その…
【天沼矛】
鎖から解放され…
体も成長して…
その…
【天沼矛】
お、お胸も
また少し大きくなった
気がして…
【天沼矛】
お胸が邪魔で
上手く動けなかったのが
悩みだったんですぅ…
そう告白したかと思うと、 顔を真っ赤にして俯く彼女
【天沼矛】
…………
あはははは！ 爆笑するマスター
【天沼矛】
もう！
なんで笑うんですか！？
真剣に悩んでるのにぃ～！！
ごめん、ごめん そうだよね でも…それが今の君でしょ？
【天沼矛】
だから悩んでたんです！
“今”の天沼矛も素敵だよ
【天沼矛】
…え？
【天沼矛】
ほ、本当…ですか？
頬を赤く染める彼女
【天沼矛】
じゃ、じゃあ…
今のままのわたしで…
【天沼矛】
これからも
よろしくお願いしますぅ～…
マスターの言葉に ただただ顔を赤くする 天沼矛だった
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