330181201 フォルカス・聖鎖・ウリエル 審判の決意
マスターの隊に、 新しい姫が入った
【フォルカス】 セイントキラーズ・フォルカス、 降臨しました
【フォルカス】 ウリエルの神なる炎を 宿した槍をもって、
【フォルカス】 あなたの命を 完遂することを約束します
そう彼女は ハルモニア教皇国において、 セイントキラーズの一員だった
【フォルカス】 審判の刻は来ました…
【フォルカス】 いざッ!!
その経歴に恥じず、 戦闘で大きな活躍を見せる彼女
【フォルカス】 このフォルカス・聖鎖・ウリエル!
【フォルカス】 悪魔に与したその愚行… 私の正義で裁きます!
特に、ケイオスリオン兵に対しては、 容赦のない攻撃を仕掛ける
マスターは内心 それが気になってはいたが…
【フォルカス】 裁き…完遂!
あっという間に 敵を殲滅する彼女に それを問う隙はない
なにより戦果を上げ続ける彼女に わざわざ問うことではないと 判断していた
決して口数は多くないが、 やる時はやる…それが、 マスターが彼女に抱いた印象だった
その実力の高さと容赦のなさに、 周りの姫たちは若干、遠慮気味だ
【フォルカス】 こ、この勝利は みんなで掴んだものです その…良ければ…
【フォルカス】 しゅ、祝杯でもあげますか…?
彼女はなんとか打ち解けようと、 ぎこちなくも一生懸命がんばっていた
そんな様子に、 心を開き始める隊の姫たち
マスターもまた、 いつもキミに助けられてるよ と声を掛ける
【フォルカス】 い、いえ…そんな…
【フォルカス】 私の方こそ… マスターの隊に入れて 嬉しいです
【フォルカス】 解放され… あなたを初めて見た時、 強く感じました
【フォルカス】 あなたこそが… “私が仕えるべき人”だと
【フォルカス】 だから…
【フォルカス】 …………
だから…? 言いよどむ彼女に マスターは声を掛ける
【フォルカス】 い、いえ、これからも… よろしくお願い致します
照れつつも頭を下げる彼女 マスターは微笑ましく見守ると同時に
なにか腑に落ちないものを 感じてしまっていた
そして幾度となく 戦いを繰り返す日々のある日―
【フォルカス】 マスター、 一つお願いがあります
【フォルカス】 この戦闘… 私に前線をお任せ頂けませんか?
信頼できる彼女の提案を、 すんなりと受け入れるマスター
【フォルカス】 ありがとうございます! 必ずや隊に 勝利をもたらせてみせます!
彼女もまた、 張り切って戦場へと 駆けて行くのだった
だが次の瞬間…
「なっ!?」 突如、采配を無視して、 単独で動き出す彼女に驚くマスター
【フォルカス】 はぁぁぁぁっ!!
戦場は荒れ模様を呈してきた
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