33032124 ガ・ジャルグ・獣刻・イーリス 獣血『至虹の双翼』
数日後――
【ガ・ジャルグ】 はぁ…はぁ…!
槍の研鑽を積むガ・ジャルグ
あれから、妹との邂逅はまだない
【ガ・ジャルグ】 でも…
【ガ・ジャルグ】 いつ再会してもいいように、 腕は磨いておかなければ…!
【ガ・ジャルグ】 でなきゃ…妹に申し訳ない
【ガ・ジャルグ】 あの子を導けるのは… わたししかいないんだから!
鍛錬を見守るマスター
また、強くなったようだね …と彼女に声を掛ける
【ガ・ジャルグ】 …そ、そうかな?
自分のためだと限界はすぐ来るけど、 誰かのため…愛する妹のためなら 必ず強くなれる…でしょ?とマスター
【ガ・ジャルグ】 ………
【ガ・ジャルグ】 ……うん
【ガ・ジャルグ】 そうだね
【ガ・ジャルグ】 ま、わたしのような 慧眼の持ち主は はじめから気づいてたけど?
その気づきにより、また新たなスキル 獣血『至虹の双翼』に 目覚めるのだった
…と、まあ…色々言ってきたけど、 とマスターが前置きして…
【ガ・ジャルグ】 え?なに?
本当は戦うことなく、 姉妹仲良くしてくれるのが 一番だけどね…と笑うのだった
【ガ・ジャルク】 ……な
【ガ・ジャルグ】 なによ、それ~!
ガクッと肩の力が抜ける彼女
【ガ・ジャルグ】 じゃあ今までの説教は、 なんだったの!
…と、悪態をつきながらも、 彼女は感じていた
【ガ・ジャルグ】 この人といると… 本当にみんな仲良く…
【ガ・ジャルグ】 この世界から、 戦いをなくせるかも知れない
【ガ・ジャルグ】 そう思わせてくれる 不思議な魅力を持っている
【ガ・ジャルグ】 わたしは今まで、 自分のことを至高と言ってきたけど… この人こそがそうなのかも知れない
とは思うものの、 飄々としたマスターに 調子が狂いっぱなしの女
【ガ・ジャルグ】 しょうがないな~
【ガ・ジャルグ】 心配だから、 わたしが力を貸してあげる
【ガ・ジャルグ】 ほら、感謝の言葉は?
高飛車に言い放ち、 優しく微笑むのだった
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