335021122 悪魔セファー 絶望を超える力
【セファー】 マスターの秘密、 絶対に暴いてみせますからね
そう言いながら、 マスターの後をついてくる彼女
だがマスターは、 ははは、秘密なんてないよ
僕の心が読み取れないのは、 たまたまなんじゃないの? と答える
【セファー】 いいえ
【セファー】 あなたと出会う以前、 わたくしは数多くの人の心を 読み取り、操ることが出来ました
【セファー】 ドミネイトされた悪魔の性分ゆえ、 人の心を操作し、希望を絶望に 変えるのは堪らない瞬間だったのです
【セファー】 なのに…
【セファー】 なぜ、あなたの 心だけは読み取れないのか…?
【セファー】 もしかして、マスターは… 悟りを開いた聖人なのですか?
尋ねる彼女にマスターは、
読み取られるほど、 考えていることがないからじゃない? と笑って答える
【セファー】 いえ、きっとあなたには なにか隠された秘密がある… そんな気がしてなりません
【セファー】 それを、ぜひ知りたいのです!
――と、その時、
【セファー】 …!
【セファー】 これは…!
進んでいた山道で、 敵の軍と遭遇
【セファー】 ここはわたくしにお任せを!
武器を構える彼女
【セファー】 はぁっ!
銃を撃ち、応戦する
【セファー】 …!
しかし、戦いのさなか、 あることを思いついた
【セファー】 絶望に陥った弱った状態ならば、 マスターの心を読み取ることが 出来るのでは…
そう考えた彼女はわざとやられ、 2人は敵兵に 捕らえられてしまうのだった
【セファー】 これはマスターにとって、 まさに絶望的状況…
【セファー】 今なら、心を読み取ることが…
だが…
【セファー】 …!
【セファー】 なんてこと… これは…
マスターの心を覗いた彼女 そこで目にしたものは…
【セファー】 絶望……
【セファー】 していない!?
【セファー】 それどころか… この状況をどうにか 好転させようと…
マスターは味方の姫に 報せを出そうとしたり、 気づいてもらう策を練っていたのだ
【セファー】 マスター、あなたは…
たまらず問い掛ける彼女
【セファー】 こんな状況で、 なぜ絶望していないの ですか…?
マスターは答える 僕はどんな状況でも、 前向きに捉えることに決めている
諦めない心…最後まで足掻く心は、 幸福を連れて来てくれる切り札だと 信じているから…と
そうやって僕は… 世界を平和に導きたいんだ …と
【セファー】 !!
【セファー】 …なるほど
【セファー】 そういうことだったのですね
【セファー】 ようやく分かりました あなたの秘密が
そして、敵兵を1人倒す彼女
大勢の敵兵が2人を取り囲む
【セファー】 あなたのようなお方を… ここで死なせはしません、 絶対に!!
決意の顔と共に、 武器を構えるのだった
Next: 335021123